失恋 ページ12
ｽﾃﾗ side
時は遡って、昨日の午後15時半。
コネシマ様と私は、中庭の見える場所でお茶をしていた。
kn「…っし。ごちそうさん！」
楽しい時間はあっという間に終わってしまう。
コネシマ様は空になったティーカップを置いて立ち上がり、中庭に向いて背伸びをした。
私も席を立ち陛下の隣へ行く。
陛下の腕を抱き、肩に頬を寄せた。
kn「うぉ、なんや、」
ｽﾃﾗ「好きですコネシマ様。ずっと。」
昔、木から降りられなくなっていた私を優しく抱き上げてくれた腕は、
変わらず逞しく温かい。
ようやく貴方にふさわしい女性になれたと思ったのに、
貴方の隣は埋まってて。
もう少し早く生まれていれば、きっと違った。
そう思わずにはいられない。
ｽﾃﾗ「…聞きました。あの人は平民出身で、国立学園の首席なんだとか。
私も学園では首席に近い成績を修めました、
公務も十分こなせますし、家業の恩恵もあります！
すぐに愛してとは言いません、あの人と別れて、私を傍に居させてください！」
思い切って抱きつく。
kn「…ステラ。」
コネシマ様は、抱きしめ返してくれなかった。
ゆっくりと私を引き剥がして、まっすぐ私を見た。
kn「すまん。なんぼでも言うけど、俺は離婚しない。
俺Aが好きやねん。
この想いは変わらん、ていうか…
昔の俺からしたらありえんこと言っとんのはすげぇわかるし、何も確証なんかないやけど、
そう思えるのは、これが、Aが最初で最後な気がすんねん。
ステラは、昔から可愛がってきたし、優秀な奴やってことはよく聞いとる。
けど、俺はステラの気持ちに応えられない。」
コネシマ様ははっきりと、そう言った。
視界がぼやける。
コネシマ様から目を逸らし、一歩下がる。
ｽﾃﾗ「…わかり、ました。」
そう、口にするのが精一杯だった。
コネシマ様は、すまんな…、と言って歩いて行った。
使用人に片付けをお願いして、部屋に駆け戻る。
ベッドに伏して、私は泣いた。
どうやっても、何を言っても、だめだった。
その日は気づけばそのまま眠っていた。
朝、気分転換のため、城の中を少し歩かせてもらった。
中庭に差し掛かって立ち止まる。
まだ少し名残惜しいけれど、もう終わったんだ。
しゃがみこんでそんなことを思っていると、
あの人…Aさんと会った。
気まずそうに背中を向けた彼女を呼び止めた。
私のわがままで、この人にも嫌な思いをさせた。
これからは、なんとか良い関係を築けたらいいな。
なんて、思ってもいいでしょうか
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イデア(プロフ) - ささみさん» ささみさんコメントありがとうございます！リクエスト了解しました！！がんばります！ (2022年9月13日 12時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ささみ(プロフ) - 初コメ失礼します！大好きな作品でワクワクしながら見させてもらってます！無理せずに頑張ってください！リクエストでコネシマさんとのデートを書いて欲しいです！不器用ながらも頑張るコネシマさんを書いて欲しいです！よろしければお願いします！🙇⤵︎ (2022年9月13日 2時) (レス) @page14 id: 79dd93f2b5 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(プロフ) - 檸檬さん» 檸檬さんコメントありがとうございます！ほんとですか！嬉しいです…！！励みになります！ (2022年8月25日 1時) (レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - この作品めっちゃ好きです……無理せずに更新頑張って下さい…！！次回も楽しみです！ (2022年8月25日 0時) (レス) @page4 id: 86629010c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年8月18日 2時
