心込めて ページ48
kn side
年末年始の忙しい時期から少し逸れて、
ある程度余裕が出来た。
今日は午後から休みを取って、城下に下りる。
kn「…(めっちゃ遅なってもうたけど、クリスマスのお返しどうしよ。)」
年末年始は国内外の諸々の仕事に忙しく、
とてもじゃないが何か買い物に行くなんて時間がなかった。
しかも結局何がええとか思いつかんかったしな。ﾌﾝ。
とりあえず、下りてきてみた。
Aからもらったマフラーを巻いて、ぶらぶらと歩く。
やべ、贈り物目的で来たことないから店がどこにあんのかわからんわ
まぁ歩いとったらどっかにあるやろ。
花屋、服屋、靴屋、本屋、雑貨屋……
いろんな店の前を悩みながら歩く。
せっかくなら残るもんがええなぁ、
マフラーとか手袋は、あと少しで冬も終わるし今もろてもあかんやろ？
服とか靴は…俺センスないし、サイズ知らんし…、
kn「んぁ、」
ふと目に入ったのは宝石店。
…あー、ちょっと見てみよかな。
「いらっしゃいまs…コネシマ陛下！？」
kn「あ、どもども」
店主はおっとりとした中年夫婦のようだ。
「陛下がご来店されるのは初めてですわ、
奥様へのプレゼントですか？」
kn「まぁ、そんなとこッス」
後ろ頭を掻きながら、店内をぐるりと見て回る。
ゴールドやシルバーのチェーンやリングに色とりどりの宝石がいろんな形で飾られている。
中にはネックレスや指輪の他にもピアスやイヤリングまである。
どのアクセサリーもそれぞれ個性があって綺麗だ。
kn「…これは？」
1つ、目についたものがあった。
細いシルバーのチェーンに、淡く輝く白い石が飾られている。
「さすがお目が高い。それはムーンストーンです。」
kn「月の石？」
「ええ。月の光をそのまま閉じ込めたような優しい輝きからそう呼ばれています。
別名、“恋人たちの石”、“愛を伝える石”。
愛する人への贈り物にはぴったりですわ。」
“愛を伝える石”……
夫婦の話を一通り聞いて、俺はネックレス片手に城へ帰った。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
