夕食 ページ39
me side
陛下の額に手を触れる。
かなり下がったと思うが、どうだろう。
最初に触れてみておくべきだったな。
比較がイマイチできない。
顔もそこまで赤くないし、受け答えもしっかりしてるから、
本当に良くはなられたんだろう。
『身体しんどくないですか？』
kn「おう。朝より全然楽やで。」
『良かった。ではもう大丈夫そうですね。』
もう一晩寝られたら明日からいつも通り過ごせれるだろう。
椅子から立ち上がり、水桶を持ち上げる。
kn「どこ行くん？」
『水桶を片づけに。それと時間も時間なので晩御飯をお願いしに行ってこようかと。』
kn「そか、ありがとう。」
『いえ。何か欲しいものはありますか？』
kn「いや、大丈夫。…あ、なぁ、夕飯も一緒に食える？」
『…わかりました。では2人分お願いしてきますね。』
水桶を持って部屋を出る。
今日の陛下は、なんだかいつもと違う気がする。
病に伏せられているからかもしれないし、
こんなに長く一緒にいたことがないから私がそう思うだけかもしれない。
結婚して数ヶ月。
陛下のいろんな顔を見ることがあった。
社交界で国のトップとしての威厳ある顔、
食堂で世間話をする時の自然な笑顔、
綺麗で、どこか幼さを感じさせる寝顔。
陛下はよく、表情がころころと変わる。
どこまでも素直で、なんというか、陛下らしい。
そんなことを考えながら厨房へ夕食をお願いしに行くと、廊下でオスマンさんと鬱さんに会った。
os「あ、Aさん。お疲れ様ですー。」
ut「おつかれー。どう？シッマの様子は。」
『オスマンさんに鬱さん、お疲れ様です。
昼食の後一度眠って、今は熱も下がってだいぶ良くなられました。』
os「そか、良かった。Aさんの看病のおかげやな」
『いえ、私は何も…、しんぺいさんのお薬がよく効いたんだと思います。』
ut「Aさんはここで何を？」
『あ、陛下の夕食をお願いしに…』
自分のしようとしていたことを思い出し、厨房の扉を叩く。
2人分の夕食をお願いして、扉を閉めた。
os「Aさんもこれから夕食を？」
『はい。陛下が夕食も一緒にとりたいとおっしゃって。』
そう言うと、2人は顔を見合わせた。
目で何かやりとりをしているように見えたが、私にはその内容を予想することができない。
os「また話聞かせて。」
オスマンさんと鬱さんはどこか嬉しそうな笑みを浮かべながら食堂に入っていった。
私は夕食ができるのを待ちながら、ぼーっと空を眺めていた。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
