夏 ページ12
kn side
時間が経つのは早いもので、我が国にも夏がやって来た。
太陽がジリジリと地面を焼き、かげろうが風景を揺らす。
kn「あﾞぁ〜っぢぃﾞ〜〜…………」
汗の滲む午後3時。
os「ほらシッマ、手止まってるよ」
書類の催促をしに来たオスマンが書類の束で風を起こす。
kn「ちょ、もうちょい強く扇いで…」
os「扇いでやってるだけ感謝しろよ」
はぁ、グルッぺンもトントンに書類催促されてるときこんな感じやったんかなぁ…
あいつは甘いもの好きやったからなぁ、
ケーキとかなんか口に出されたらそれなりにやる気出せたやろうけど
俺の場合そういうのないからなぁ…
なんて思いながら、ペンを走らす。
os「…うん。おっけー確かに。」
オスマンが書類を確認して、
俺が期限を間違えてほっといた書類達は
たった今無事提出された。
kn「終わったァー……！」
os「全く、ちゃんと期限確認しといてよー」
いつもならここで出ていくオスマンが、ソファーに座った。
少しだけ違和感を感じつつも、机に伏す。
os「そういや、Aさんとはどうなの？」
一拍おいて、オスマンが聞いてきた。
あぁ、そういやそんな嫁がいたな。
その名前を久々に聞いた気がした。
kn「どうもないで。」
一言そう答えた。
それ以上もそれ以下も何も言うことが無かった。
結婚式以降、顔を合わせることも、なんなら見かけることも無かったからだ。
どんな声かすらもう覚えてない。
最近はだいぶこの生活にも慣れて、外の風景を見ながらタバコを吸ったりもしていたが、
結婚した相手のことが頭に浮かぶこともなかった。
今更考えてみたら、かなり冷たい奴やな、俺。
os「仲悪いん？君ら」
kn「いや仲悪いも良いもないわ。」
os「まぁせっかく結婚したんやからちょっとは仲良くしぃや？
これから社交界やらなんやら2人でやってかなあかんねんから」
オスマンはそう言うと、おやつの時間めう〜と言って出ていった。
俺もなんか小腹すいたな。
料理長にポテトでも揚げてもらお。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
