立場 ページ11
me side
王妃になってから、1週間が経った。
最初、私には仕事というものの代わりに
社交界へ出るための礼儀作法のレッスンなんかを与えられた。
けれどそれは学園で学びきったもの。
全て首席で卒業した私にはあまり必要のないものだった。
だから私は一通りできると証明したあと、オスマンさんのもとへ訪れた。
os「シッマの仕事を手伝いたい…？」
『はい。私にも何かできることがあれば。』
os「うーん、そうやなぁ…」
『私もこの国の上に立つ者です。どんなことでも責任をもってやります。』
os「…なら、お任せできる書類をまとめておきます。
そんで、近いうちにうちの部下に持っていかせますわ」
『ありがとうございます。』
オスマンさんは宣言通り、書類の束を部下の方を通じて持ってきてくださった。
その書類仕事をしながら、穏やかな日々を過ごしている。
1週間。
なんだかとても、ふわふわとした時間だった。
陛下と顔を合わすこともなく、使用人の方ともさすがにまだ距離があって
どことなく孤独を感じてたりした。
寂しくないのと聞かれても、答えは思いつかない。
ずっと、国のために、彼らのために、何か力になれる存在になりたいと
ただそれだけを考えて頑張ってきた。
家族もおらず、友も作らず、ずっと一人で光だけ見て生きてきた。
もう慣れきってしまったこの感覚に、寂しいというのが含まれているのか、いないのか。
だから、この静かな日々も 私には なんともない。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
