暖炉 ページ28
me side
吐息が白む季節。
毎日部屋の暖炉に火をつけて過ごす。
「A様。おはようございます。」
『おはようございます。今日も寒いですね。』
使用人の方が運んできてくださる朝食を食べる。
窓の外は一面真っ白。
結露してできた雫が窓をつたう。
『今年は例年より雪が多いらしいですね。
国民のみなさんは大丈夫でしょうか。』
「あぁ、それなら大丈夫ですよ。毎年極東からたくさん木材が送られてくるので。」
『確か同盟国がありましたね。』
「ええ。ひとらんらん様が大使としてあちらに。」
『新聞記事で見たことがあります。
極東は遠いですから中々建国記念日にもそう簡単に集えませんよね。』
そう言えば、ひとらんらんさんには唯一挨拶をしていなかった。
今度、手紙を書いて送ろう。
『ごちそうさまでした。』
口を拭いて席を立つ。
さぁ、今日も仕事だ。
・
それからしばらく経って、午前11時半。
キリのいいところで手を止め、食堂に向かうため部屋を出る。
「あ！Aさん！」
ふと名前を呼ばれ振り返る。
『鬱さん…？』
ut「どうもどうも〜、覚えてくれてんねやね」
へらへらと駆け寄ってきたのは、西のウェスタル州にいる鬱先生だった。
『ご無沙汰しております。帰ってきてらっしゃったんですね』
ut「ついさっきな。Aさんはこれからどこかへ？」
『昼食をとりに食堂へ。ご一緒されますか？』
ut「お。ちょうど腹減ってたんすよ〜」
そんなこんなで、鬱さんと食堂へ向かうことになつた。
陛下やオスマンさん以外の元幹部の方とこうして会話するのは初めてだ。
食堂につき、いつもの席に座る。
ut「あれ、いっつもそこ座っとんの？」
『あ、はい。』
ut「へー。僕の席ここやってん。隣やな。」
そう言って鬱さんはいつも陛下が座っているところに腰掛けた。
また軽い世間話などをしながら、ぼんやり陛下が来るのを待っていた。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
