見合い ページ3
グルッぺンがいなくなって、1年。
多少の混乱はあったもののすぐに国民は順応し、
変わらない平穏な日々を過ごしていた。
グルッぺンの提案通り、
国の心臓たるこの城には国王になった俺と、
外交官のオスマン、情報管理のロボロが残り、
他と連携しながらやっている。
ショッピはチーノと、南に位置する貿易の中心にもなっているデール州を治め、
シャオロンは大先生と、鉱山などの資源の生産地が豊富な西のウェスタル州へ。
トントンはエーミールと、農耕業や牧畜業が盛んな東のケレト州でなんとかやっとるとのこと。
ゾムはというと、
王都と各州を繋ぐ連絡係みたいなことをしながらあいつなりに楽しくやってるらしい。
「陛下。イェルデン伯爵令嬢がお見えです。」
kn「おぉ、今行く。」
側近やらオスマンの助言で、
国王の俺や州長を任された3人は今年中に婚約者を決めなければいけなくなった。
この国が俺達の代が終わってもずっと繁栄していくために、
跡継ぎを俺達が自分の手で教育する必要があるからだ。
幼少期から許嫁を決めて、成人になると同時に結婚するなんて国がある中でかなり遅いスタート。
ここ半年は見合いが絶えない。
派手な化粧やドレス、香水の匂いにむせ返るような思いをしながら3時間。
見合いが終わったあとは決まって、
ストレス発散のため俺の部下と混ざって訓練をする。
体制が変わって、軍隊は各部隊それぞれ副隊長が隊長を引き継ぐことになった。
俺がもっていた特攻隊も、副隊長だったレオが仕切っている。
kn「見合いなんて嫌やぁ〜〜！俺向いてないってそういうのぉぉ…！！」
ﾚｵ「余裕ですね“陛下”…ｯ！
毎日のようにボコボコにされるこっちの身も考えてくださいよ！
なんで毎回俺指定なんですか…！！！」
kn「そらお前、隊長は重点的に強くせんとあかんやんけ。」
ﾚｵ「ｱﾞｲﾀｯ」
今日も今日とて圧勝し、城へ帰る。
os「お。シッマお疲れー。今日の子はどうだった？」
kn「あー、おもんなかったよ別に。」
os「そ。じゃあこの書類来週までに頼むで。」
kn「えﾞ。なんか増えてね？」
os「州と手分けしとんやから気のせいだよ。」
やっぱ、俺に国王は向いてない。
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イデア(プロフ) - めさん» な、なんだってーー！！？(((すいません初コメにテンションが上がってしまいました、ありがとうございます…！！励みになります！ (2022年8月21日 0時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
め - この作品ほんと大好きです (2022年8月21日 0時) (レス) @page47 id: b02816ae41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2022年6月19日 0時
