cafe碧空日記 <短編：chocolate記念日 >

12　その夜　sideM ページ12

閉店後、俺たち5人は事務所にいて。
なんかしみじみと・・・していた。

今日はなんだろう、
何か
大きな出来事ばかりじゃなくて、
ここのcafeにきて
たくさんの気持ちに出会えていること。
しかも
俺ら5人で、
一人一人の気持ちに迎えることができていることに
・・・しみじみしていた。


M「えりから見れば、えりの告白が秘密。まど達が、えりのためにしてあげたいことも秘密。」

S「けんの気持ちも秘密だよ。」

A「とにかくさ、応援しよう！！」


自分の記憶の奥にしまっている、
甘酸っぱい想い出。
そんなのを思い出しながら、
どうやったらいいか。
大切な小さなお客様の
おもてなしを考えないとな。

こういうときは、
いつも通りに、五人で手を合わせて、


M「気合い入れていくぜっ！！」


ANOS「「「「おうっ」」」」


そういって、プロジェクトの企画を開始しようとしたら・・・


ドンドン ドンドン


ドアを叩く音が聞こえる。


S「あれ、今頃・・・誰だろ？」

A「俺、見てくるわ・・・はーいっ」


まさきの姿が店内に消えたと瞬間、思い出したようににのが言う。


N「あーっ、関八来るって言ってたんだ・・・」


それとほぼ同時に、


A「あはははっ、なんだよ！！」


大爆笑の声と、
大勢がにぎやかに入ってくる音がする。


M「なに、なに？？またあいつら？」


事務所のドアを思い切り開けると、


HINA「うわっはっはっ！！今日は節分じゃあ〜！！」

MARU「ばーんっ」


そう。
赤鬼青鬼・・・黄色鬼の着ぐるみに身を包んだ、
村上と、丸・・・とスバル。

その横で、
マスに入った、豆を手にした、忠と亮と、ヤス・・・ヨコ。


YOKO「せっかくじゃあ、みんなで節分やるぞぉ！！」

S「あっはっはっ」

N「あんたら、ただ騒ぎたいだけでしょ？」


呆れ半分だけど。
なんだろ、俺たちもパーッとした気分になりたいし、
やっぱり季節の行事はちゃんとやりたいし。


M「おっしゃぁ、どうせだったら節分やろうぜ！！」


俺らの分も持参された、マスを手に、


「鬼は〜外、福は〜うち！！」


全部の戸口から、豆をまき。

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