でもやっぱり君がいい (ページ35)

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34.きっとページ35

マホトside

今日は俺達が付き合った日

でも今年はひと味違う

｢まじバカ？あーもー、ほんと最悪｣

サプライズをしようと思った

最近なんか元気がないA

ため息ばっかだし、考え事も多い気がする

何かあった？

と聞いても

なんにも

と返されるのは百も承知だからサプライズという方法で元気づけようっていう訳

相談に乗るのが1番いいと思うけど聞かれたくないことだってあるのは知ってるし

見守るのも大切かなと思ってあえて遠まわしにそうした

この方法が正解だったのか不正解だったのかは俺にはわからない

｢なにしてんの？｣

俺はAが丸まっている布団をめくった

｢え？泣いてる？｣

泣かせるまでやったのはやりすぎだったかも

｢泣いてなんかない｣

そう言って枕で顔を隠すA

分かりやすすぎ

｢そっかー｣

｢なに？用がないならさよなら｣

｢今日はなんの日でしょうか？｣

｢え？｣

｢ん｣

俺はAに大きな花束を渡した

｢覚えてたの？｣

｢当たり前じゃん｣

Aが俺に抱きつく

｢マホトのガラじゃない｣

｢そうかな？｣

｢うん｣

声が掠れてる

泣きたい証拠

｢泣いてもいいよ、俺の隣なら｣

｢うん｣

すすり泣きの声が聞こえる

｢あのさ｣

｢なに？｣

｢ずっと言えなかった、いや言いたくなかったんだけど｣

｢うん｣

｢今じゃないとダメな気がするから｣

Aは俺から離れて涙目の目を俺に合わせながら

｢マホトのこと大好き｣

｢どうしたの？急に笑｣

｢だから｣

多分これは

｢私と別れてほしい｣

俺があたった大きな壁

いや俺だけじゃなくてきっとAにも

でも、今の俺には

その突破口が見つからなかった