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27.約束 ページ28

Asaid






「…ありがとう」





どのぐらい泣いてたのかな




太宰さんの胸の中で







「本当に
涙で服がびしゃびしゃだよ」





あ、何時もの太宰さんかも


私は少しだけ安心した






「う……ごめんなさい
家帰ったら洗う…」







でも、そう云った顔は嫌そうな顔ではなくて







「ついでに外套も」







「うん!」






私は嬉しかった







でも、如何して






「太宰さん」








「ん?」







「如何して、太宰さんは私の傍を離れないって云ってくれたんですか?」








太宰さんには私の隣にいても利点はない





異能力が要因なら私の事なんて放っておいてもいい筈なのに







「そんな事?」








「え?」







太宰さんは呆れたように
まだ気づいてないのかい?
と云った








「私はAが好きだから」







好き……




好き………





え?!






「えっ?!」







太宰さんは何もなかったかの様に平然としている







「顔が真っ赤だねえ」





するとクスクスと笑う太宰さん








若しかして、冗談…?







「私は本気だよ」






太宰さんの目は私を見ていた




心を読まれてる…?







「わ、私も太宰さんの事」








「私もひとつだけ質問をしてもいいかい?」





私の声は太宰さんの声によって遮られた







「あ、うん!」







もう少しで云えそうな気がしたけど…






「Aはずっと私の傍にいてくれるかい?」




私はハッとした



そして大きく頷いた




「うん!」







すると太宰さんは小指を差し出した






「じゃあ、指切りをしよう」








「指切り…?」







優しく微笑んだ太宰さん







「お互い、針を飲まないようにする為に」






私は太宰さんの小指に自身の小指を絡めた

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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中二病メープル - 太宰さんツンデレ?好きな女の子には嫌がらせしたい的な。すっごく面白いです! (12月3日 9時) (レス) @page36 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 凄く面白かったです!これからも、更新楽しみにしてます!頑張ってください(*^-^) (2018年3月26日 16時) (レス) id: fb750e4c11 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 響華さん» あ!!お恥ずかしい…笑ありがとうございます! (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ウンディーネさん» ファンですか……?!こんな駄作に…ありがとうございます!頑張りますっっ!! (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
響華 - said×→side○ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なの | 作成日時:2017年11月2日 19時

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