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24.其実 ページ25

Asaid





あの日


仲間が殺 されて以来




私は独りになった





龍之介君ともあの日以来会っていない







四年程の月日が流れただろうか





私にはよくわからなかった





そしてあの日以来



私の周りでは不可解な事が起き始めた







私がふと意識を失うと周りの人が死んでいるという事

辺りがこの上なく寒くなっている事




今考えればこれは異能力のせいなのだけど







その時の私には知る由もなくて




ただただ周りの人には軽蔑されて



私に近付く人はいなくなった






そんな自分を私は常に憎み続けた






ある日

私は何時のも様に宛もなくフラフラと貧民街を歩いていた







その時







「…龍之介君!」








遠くに見えた影
変わっているところも沢山あったけど


その影は紛れも無く龍之介君のもの







良かった

生きてたんだ




私はその影まで精一杯走った





何を話そう


この四年間何をしていたのか聞きたいな


若しかしたら私の不可解についてもなにか知ってるかも






私はワクワクした、嬉しい様な気持ちで龍之介君に向かった








「龍之介君!」




龍之介君は私の声に振り返った





「ああ、A
来てくれたか」








龍之介君は私が元々此処に来るのを判っていた様な振る舞い



でも、そんなの気のせいだ






「良かった、生きてたんだね」







すると



龍之介君の着ている衣服が形を変えて狗の様な形になった






そして私に向かってくる








「如何して…?」









龍之介君は私を殺 そうとしている?








すると目の前でピタリと其の狗の様なものは止まった









「僕の目的はA
否、Aの異能力か」








異能力…?







「わ、私に異能力なんてない!」









すると龍之介君は呆れたように私を見た







「自身では気づかんのか
其の殺戮に特化した様な恐ろしい異能力を」









私はハッとした





若しかして全ては異能力のせい?







「付いてきてもらおう、A」






その時私の意識は朦朧とした







あ、このままだとまた異能力が…






もう、人を殺 したくないのに





これ以上、私の周りから人を消したくないのに






大切な人を消さないでほしいのに







「愉しませてもらう」





私は確信した





あの日私を殺めようとした黒い影







龍之介君のものだったって事を

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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中二病メープル - 太宰さんツンデレ?好きな女の子には嫌がらせしたい的な。すっごく面白いです! (12月3日 9時) (レス) @page36 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 凄く面白かったです!これからも、更新楽しみにしてます!頑張ってください(*^-^) (2018年3月26日 16時) (レス) id: fb750e4c11 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 響華さん» あ!!お恥ずかしい…笑ありがとうございます! (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ウンディーネさん» ファンですか……?!こんな駄作に…ありがとうございます!頑張りますっっ!! (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
響華 - said×→side○ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なの | 作成日時:2017年11月2日 19時

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