1.庶幾 ページ2
Aside
私は車椅子を自力でこぎながら探偵社の扉を開けた
｢おはようございます…｣
よかった
誰も居ない
何時もの朝だ
私はほっと肩を落として自分の事務机に向かった
頑張って車椅子から事務椅子へと移った私はパソコンを立ち上げた
｢あ、｣
忘れてた
水、変えないと
私はまた車椅子に移り花の入っている瓶の水を入れ替えた
花が美しくてつい笑みが零れる
それと同時に私の周りに
ぱあっと雪が舞った
｢ああ…！｣
笑わない様にしないといけないのに
またみんなに迷惑をかけちゃう
｢よかった、誰も居なくて｣
すると、花びらがヒラヒラと1枚落ちた
｢落ちちゃった…｣
私は花びらを手に取った
確か、花が散るって願い事が叶わないって云う意味があるんだよね
なんか、ついてないなあ
すると、ふと目に入った時計を見るともう少しで国木田さんが来る時間
私は慌てて瓶を元の場所に直した
私が変に触っていたことがバレたら厭だ
すると扉が開いた
時間よりも10秒遅い
なにか今日は起こりそうな予感
｢お、おはようございます…！｣
私が声を張ってそう云うと入ってきたのは国木田さん
｢嗚呼、おはよう
朝比奈は何時も朝が早いな｣
朝比奈とは私の苗字
｢く、車椅子だから移動に時間かかるので…｣
｢そうか、困った事があれば俺でも誰でもいいがすぐに頼れ｣
｢あ、ありがとうございます…！｣
いつもの事ながら其の優しさに微笑みそうになった口を急いで塞いだ
｢後、笑っていいんだぞ｣
｢あ、！はい…｣
本当にいいのかなあと私は思った
｢太宰が云っている事など気にするな
お前は笑っている方がいい｣
｢でも、太宰さんの云っている事も間違っていないので…｣
太宰さんは皆が云えないような内心の事を素直に告げてくれる
それに反する事は失礼
｢誰一人として迷惑に思っている奴などいないと思うがな｣
｢そうです、かね｣
私は小さく呟いた
｢あ、国木田さん、珈琲飲みますか？｣
｢あ、嗚呼、煎れてくれるのか｣
私は給湯室に向かって珈琲を沸かした
国木田に珈琲を渡して事務仕事をしてると
いつの間にかみんな集まっていた
太宰さんは遅刻だけど
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中二病メープル - 太宰さんツンデレ？好きな女の子には嫌がらせしたい的な。すっごく面白いです！ (12月3日 9時) (
レス) @page36 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 凄く面白かったです！これからも、更新楽しみにしてます！頑張ってください(*^-^) (2018年3月26日 16時) (レス) id: fb750e4c11 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 響華さん» あ！！お恥ずかしい…笑ありがとうございます！ (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ウンディーネさん» ファンですか……？！こんな駄作に…ありがとうございます！頑張りますっっ！！ (2018年3月3日 21時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
響華 - said×→side○ (2018年2月12日 18時) (レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2017年11月2日 19時
