居 眠 り エ ス ケ ー プ 。【ツルネ】

1.序幕 ページ1

＿＿＿無関心。無気力。無頓着。





私がよく言われる三大無




別に気にしていない訳じゃない




別に気にしてる訳でもないけど






そんな私が、熱中できるものなんて見つかる訳ない




そう思ってた。








「ん…ねむ」




重い身体を起こして、目を擦る





「目覚まし一分前…
やった」




いつもなら起きれない目覚まし時計に関しても、
今日は目覚まし時計より早く起きれた





自分でもよく分からないけど、やっぱり楽しみにしているらしい



私は新しい制服に目を向けた
桐先中学にいる時から見てきた桐先高校の制服









ではなく、風舞高校の制服





私は桐先中学から内部進学で桐先高校に行くつもりだった



けど、




「ご飯早く食べなさいー！」




突然扉が開いた



「あら、起きてるなんて珍しい」




「びっくりした…
あと、声大きい」



私は耳を塞いだ
大きい声は苦手だ




はいはい、準備出来たら下に来るのよ
とお母さんはそう言い残して、扉を閉めた





「あ、静弥」




カーテンを開けると
下には家が隣で幼馴染の静弥こと、竹早静弥とその相棒クマがいた




「おーい」




窓を少し開けて、私は静弥に向かって小さく手を振った



朝の住宅地は声を張らなくても通るからいいね




静弥はすぐに私の声に気づいて手を振り返してくれた




「おはよ、A」




「んー、はよ
今から散歩？」




「うん、そんなとこ」





「…ちょっと待ってて」



私は窓を閉めて、パーカーを羽織り階段を下りた





こんなことするなんて





自分で言うのもどうかと思うけど




やっぱ、今日冴えてるな自分

2.幼馴染=？→

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