願い─修学旅行の想い出 ページ4
A「わー!東照宮だー!」
夏夜「中学の修学旅行かよ」
A「いいじゃん。一緒に過ごした思い出が蘇るんだから」
*
回想。
A「わー!清水寺だー!」
夏夜「はしゃぎすぎだって」
A「だって本当におっきいんだもん!」
夏夜「幼稚園児じゃねぇんだから」
*
A「ねぇ、夏夜」
夏夜「何?」
A「これ、音羽の滝っていうんだって」
夏夜「へぇー」
A「叶えたい願い事によって、水が違うらしいよ」
夏夜「どれも一緒じゃないのか」
A「右の水が延命長寿、真ん中の水が恋愛成就、左の水が学問成就だって」
夏夜「珍しいね。Aにしてはよく知ってる」
A「うるさいな」
A(あれ?夏夜が恋愛成就の水の方に…。誰か好きな人でもいるのかな…?)
A(胸が…痛い。やっぱり…)
夏夜「あれ?Aもこっち?」
A「そうだけど。何か不都合でも?」
夏夜「いや、特にないけど…」
夏夜(Aも好きな人いるのか…。まあ、中学生だもんな。そりゃ、好きな人ぐらい…)
夏夜(分かってるはずなのに、胸が、苦しい…。やっぱり俺、Aのこと…)」
回想終了。
*
A「さて、お参りしてこっか」
夏夜「元々そういう場所だろ」
A(夏夜と結ばれますように)
夏夜(Aと結ばれますように)
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作者名:桜歩鈴 | 作成日時:2019年1月19日 14時