強引な君 (ページ19)

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あれから、3日がたとうとしている。

･

達央さんからは何も連絡は来ない。

私も気を取り直し、会社で毎日残業までやって、忙しくしている。つもり。

パソコンを動かす手が全く動かないのは気のせい。

主『はあああぁぁぁぁ…』

愛「ちょっと、なに陰気なため息ついてんのよ、こっちまでなんかやる気なくなっちゃうじゃない。やめてよね」

愛美には、話してない。最近、隠し事が多い気がする。でも、しょうがない。

主『まじでつらいわーーー』

愛「まぁまぁ、あともう少しじゃん、がんばろう？」

残業も辛いけど、先日の件はもっと辛い。

いや、今は残業の方が辛い。
時刻23時。ありえん。労働基準法とち狂ってやがる。

エナジードリンクを1口。エナジードリンクで達央さんを思い出す。またため息。

愛「あっ、そうだ、カナ、今度一緒に買い物付き合ってよ！春用の服と新しいコスメ買いたいんだ～♡」

残業でつかれているはずなのに、こやつ何故こんなに元気なのだろうか。

主「はいはい、わかったよー私も新しい服久しぶりに買おっかなー」

愛「そうしようそうしようー！！」

そうだべっている間に仕事も終わり、会社を愛美と一緒に出た。

夜の東京。光がそこらじゅうに輝き、まるで昼のよう。
横断歩道をヒールをカツカツならしながら歩く。
嗚呼、最近精神状態が悪い気がする。人に流されやすく、人に左右されやすくなっている気がする。

愛「カナ？どうした？なんか、浮かない顔してる。疲れた？まぁ、疲れたよねー」

愛美が軽く伸びをする。

主『はぁっ…大丈夫大丈夫！さて、私こっちだからまたね、あっ、そうだ明日午後出勤だったよね？』

愛「そうだよー！また明日ｰ!!」

愛美と反対方向の我が家に向かう。

夜風が気持ちいい。疲れがとれそうな気がする。

明日は午後出勤だから、少し寝てられると考えたら少しニヤケてしまった。いけないいけない。

この日はなんだか悪くない日だった気がする。

家の扉を開けた。