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正直、高校の授業は私にとってはつまらない。

特に数学。教師はわかりきったことしか言わない。


カレーも食べ終わったお昼すぎ。

眠くなってくる時間帯での数学の授業にあくびを漏らす。

ちなみに蘭ちゃんのカレーはとても美味しかった。

毎日蘭ちゃんのご飯が食べられる工藤がちょっぴり羨ましい。私も時々降谷さんにとびきり美味しいご飯を作ってもらうけど。

授業が終わるまであと何分、と時計とにらめっこを繰り返す。


そうして眠気と戦っていた時だった。またしても携帯が小さく震えた。

…え、待って今度はメールじゃなくて電話じゃん。

うそでしょ降谷さん、授業中だけは今まで絶対かけてこなかったのに。

ど、どうしよう…!緊急だったりしたら困るし…!


わたわたとポケットを抑え、シャーペンを置く。

仕方ない、悪いけど私にとって授業は優先順位が低いのだ。

席を立ち、先生にトイレに行くと伝えて人のいない中庭に向かった。


『もしもし』

「あぁ、遅かったな」


電話に出た瞬間のその言葉に本気で切ってやろうかと思った。廊下走ってきたんですけど。

赤い電話のマークを押す手を堪え、声を低くして答える。


『授業中だったので』

「え、授業?夏休みなのに?」

『…まさか本当に知らずに電話してきたんですか?』

「なにを?補習でもあったのか?」


…なるほどそういうこと。

さっきからおかしいとは思ってたけど、彼は本当に私が合宿中であることを知らないらしい。

ため息をついて木に寄りかかった。


『勉強合宿があるって言ったじゃないですか』

「がっしゅく…は!?お前参加してるのか!?」

『そこまでびっくりすることですか?』

「だって今までそういうの全部サボってたし…悪い、行かないものだと思って完全に脳内から消去してた」


…まぁ、確かに修学旅行まで行かなかったしそれは仕方ないか。

都会の喧騒からは離れた空を小鳥が飛んでいく。

それを眺めながら話を戻した。


『それで?なにか依頼ですか?』

「いや、合宿中ならいいよ。さっきメールしたやつもなしで」

『え、引き受けたものはちゃんとやりますよ』

「…できるのか?」

『あれくらいなら全然』

「あー…じゃあ頼む。無理はするなよ」


はい、と答えて通話を切る。

あーあ、このまま授業サボりたいなぁ。ここは穏やかで日向ぼっこにちょうどいい。

同時刻、全く穏やかでないことがすぐ近くで起きていたなんて露知らず、私はそんなことを考えていたのだった。

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設定キーワード:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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カルビ(プロフ) - はい!降谷さん格好よく書けてます!!大好きです!!良かったらボードで話しませんか?降谷さん語りましょう!! (4月8日 16時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 1さん» ありがとうございますー!続編でも頑張りますね!よろしくお願いします! (4月5日 21時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
1 - すっっっっっごいきゅんきゅんします!毎日楽しみにしてます。応援してます! (4月5日 6時) (レス) id: 1e43368747 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 泉夜 綴禮@tudureさん» わ〜!神作だなんてありがとうございます!!評価まで押して頂けてとっても嬉しいです!これからも精進できるよう頑張りますね!! (4月4日 20時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
泉夜 綴禮@tudure - これは神作ですね!一番右の星不回避です('-' (4月4日 19時) (レス) id: 4933786ec3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立夏 | 作成日時:2019年3月3日 21時

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