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してやられた。
証拠なんてないのにあるように振る舞って、まんまと認めさせられた。
ハリボテを握ったまま呆然と佇む俺を前に、小日向はまたしても予想外の発言を続ける。
『あなたが元に戻る協力をさせてほしいの』
｢…え？協力？｣
協力って、俺に…？だって、俺の推理じゃこいつは…
『気づいてるだろうけど、私は降谷さんの協力者よ』
サラリとカミングアウトされた真相。
…やっぱそうだよな。女子高生が協力者になるのかよ、とも思ったが小学生のコナンも協力者にされたし。
けれど、それなら尚更おかしい。協力する相手が違うだろう。
｢お前、このこと安室さんに伝えなきゃいけないんじゃないのか？｣
『まあね。でも工藤のことはなに１つ教えてないよ。聞かれたけど誤魔化した』
その言葉にいよいよ頭は混乱する。
そりゃ俺のことを探るならクラスメイトの小日向には１番に聞くだろう。なのに答えてないだと…？
『降谷さんが工藤のことを聞いてきたってことは、降谷さんが潜入してる組織とあなたを幼児化させた組織は同じなんでしょう？』
｢…ああ｣
『うん、それならいいよ。私はあなたに手を貸してその組織をぶっ叩く。
伊達に公安の協力者やってないから、きっと役に立てるよ』
｢いや、なんでそうなるんだよ。小日向の立場なら俺より公安を優先するだろ｣
なに考えてるんだ。理由がさっぱりわからない。
確かに小日向が手を貸してくれるのは心強いだろうし、安室さんに黙っていてくれるのは助かるけれど、そこまでするメリットは小日向にはないはずだ。
『クラスメイトのピンチを助けたいから、じゃ足りない？』
｢足りねえよ。お前俺のこと目の敵にしてたし、そんなタイプじゃないだろ。俺が知ってる小日向はもっと打算的に生きてた｣
『…工藤の中の私って結構嫌な奴なんだね？』
心外だと言いたげにため息をつかれた。
別にそういうわけじゃないけれど、でもここで本来の協力相手である公安よりもクラスメイトを取るような奴ではなかったのは確実だ。
｢なにが狙いだ｣
警戒を込めた視線を彼女に向ける。
そうなって初めて、小日向は涼しげな表情を崩した。
言いにくそうに目を逸らし、重たそうに開かれた口はまた閉じられる。
それでもじっと見つめていれば、彼女はやがて耐えきれないと言いたげにバッと顔を上げた。
『だって……っ！』
そして、子供のように言ったのだ。
『降谷さんが全然手伝わせてくれないんだもん！』
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紅个 - 面白いです！ 頑張ってください。 (7月18日 9時) (
レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
紅狐 - ◎ (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
紅湖 - 面白い (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - はい！降谷さん格好よく書けてます！！大好きです！！良かったらボードで話しませんか？降谷さん語りましょう！！ (2019年4月8日 16時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 1さん» ありがとうございますー！続編でも頑張りますね！よろしくお願いします！ (2019年4月5日 21時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2019年3月3日 21時
