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その後、事件は無事に解決し、犯人も警察に連れていかれた。
安室さんはポアロが混んできたからと店に戻っていく。
歩道にまたいつも通りの喧騒が戻り、これで一件落着。
…と思ったが、違った。
今回の事件の真相を探っていた時、小日向はずっと俺のことを見ていた。それはもう隠す気なんてゼロのガン見。
少し考え込むようにその場に佇んでいた彼女は、隣にいた蘭に声をかけた。
『ねぇ毛利さん』
「ん?なに?」
『工藤って修学旅行来るの?』
「え?あ、うん!来れるみたいだよ!」
そんな会話にギクリと体を強ばらせる。
またもや凍りつきそうな視線が背中に突き刺さる。もう嫌だこいつまじで怖い。
そっか、と零れ落ちた声に滲むなにかが鼓動を早まらせる。
そんな俺の気なんて露知らず、蘭は小日向に声をかけた。
「そうだ!小日向さん、もし良かったらなんだけど…修学旅行、私たちと一緒に回らない?」
予想外の言葉に思わず「えっ」と声を上げて振り返ってしまった。
やべえ。世良以上に気をつけないといけない奴が増える。
いや小日向のことは嫌いじゃないけど、修学旅行中はなにがなんでもバレないように気をつけないと…
しかし、そんな俺の考えに反し、小日向は一瞬キョトンとしてから考え込む。
そして顔を上げて答えた。
『ごめん、私修学旅行は行かないんだよね』
「え、そうなの!?」
『うん、だから工藤に会ったら言っといてもらっていい?』
そこまで言ってから、小日向は明らかに俺の方を見て続けた。
『そんなに休んでたら次のテスト私に負けるよって』
めっちゃ見てるめっちゃこっち見てるこいつ絶対気づいてる!!
もうここまで来たら乾いた笑いしか出てこない。
でも修学旅行に来ないのなら、証拠を掴まれる危険度はかなり減る。
なんて。俺はまだこの時小日向のことを舐めていたのだ。
彼女の瞳の既視感の正体に気づかないまま、俺は京都へと旅立つ。
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紅个 - 面白いです! 頑張ってください。 (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
紅狐 - ◎ (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
紅湖 - 面白い (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - はい!降谷さん格好よく書けてます!!大好きです!!良かったらボードで話しませんか?降谷さん語りましょう!! (2019年4月8日 16時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 1さん» ありがとうございますー!続編でも頑張りますね!よろしくお願いします! (2019年4月5日 21時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:立夏 | 作成日時:2019年3月3日 21時