『過保護な恋人』 ページ4
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｢じゃあシゲ、今日はAのことよろしくな｣
｢もう、ともくん大袈裟だよー｣
｢相変わらず心配性やなー、神ちゃんは｣
翌日のお昼過ぎ。
ともくんは一日オフ、私は映画のインタビューの仕事があり
私とダブル主演を務めた大ちゃんを乗せたマネージャーさんの車が迎えに来てくれたんだけど⋯⋯
｢Aが無理せんかちゃんと見といてな
あと様子が少しでもおかしかったら⋯⋯｣
｢分かった分かった。任せろって。な？｣
心配性なともくんに、大ちゃんも思わず苦笑い。
｢じゃあ、また仕事終わったら連絡してな？｣
｢はーい。いってきます｣
｢⋯⋯いってらっしゃい｣
心配そうに私を見つめるともくんに手を振ったところで
車が動き出す。
｢いやー、神ちゃんいつも以上に過保護やな｣
｢そうなの。心配してくれるのは嬉しいんだけどね⋯⋯｣
｢まあ、神ちゃんの気持ちも少し分かるけどな⋯⋯。
俺も昨日、Aが怪我したってマネージャーから
聞いた時はビックリしたもん。
他のメンバーからもめっちゃ連絡きたやろ？｣
｢うん、たくさん来てたよ。大ちゃんもメールありがとね｣
｢おう。でも、大事に至らんくてほんまによかったわ｣
昨日、病院から帰ってきてスマホを見ると
メンバーみんなから、私を心配するメールがたくさん来ていた。
ニュースにもすぐに取り上げられたみたいで、それを見た
両親や友達、仲の良いスタッフさんたちからも電話やメールが来て
みんなの優しさが、すごくすごく嬉しかったな。
と、ポケットに入れていたスマホが鳴り画面を見ると───
【今日、Aが好きな料理作って待ってるからな。
くれぐれも無理せんように】
｢ふふっ｣
⋯⋯ありがとう、ともくん。
｢メール、神ちゃんからやろ｣
｢へ？｣
｢顔、ニヤけとるで｣
そう言って大ちゃんは、いたずらっ子のような笑顔を浮かべる。
｢ほんま⋯⋯Aは神ちゃんのことが大好きやな｣
｢⋯⋯うん｣
それは紛れもない事実だから。
小さく頷いたとき、車がテレビ局に着いたのが見えた。
降りようとした時、横に置いてあったトートバッグを
大ちゃんがひょいっと持ち上げた。
｢え⋯⋯｣
｢⋯⋯カバン、重そうやし。⋯⋯ほら、行くで｣
｢ふふっ、ありがとう｣
照れたような横顔に思わず零れる笑み。
その優しさに感謝しながら、私は車を降りた。
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なっちゃん(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん返事が遅くなってしまい申し訳ございません。温かいコメントありがとうございます。美紀さんもお気をつけて (3月7日 11時) (
レス) id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう💙 (2月19日 22時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2024年2月19日 22時
