腹黒彼氏 ページ1
.
昨晩セットした目覚まし時計のアラーム音が部屋に鳴り響く。
｢ん〜〜っ｣
眠たい目を擦りながらベッドから起き上がると
洗面所に行き、洗顔と丁寧にスキンケアをする。
そしてお母さんが作ってくれた朝ご飯を食べると
歯磨きをして、また自分の部屋に戻った。
ビューラーで睫毛をカールさせて、淡いピンクのリップを塗る。
肩下までの長さの髪をストレートアイロンで内巻きに巻くと
この前プレゼントしてもらったお花のバレッタを留めた。
⋯⋯少しでも“ある人”に可愛いって思ってもらいたいから。
それから、制服に着替えて部屋を出ると
お母さんに｢いってきます｣と挨拶をして、玄関のドアを開けた。
すると────
｢おはよう、A｣
｢お、おはよう⋯⋯ともくん｣
私の大好きで仕方ない人⋯⋯神山智洋くんが
家の門の前で待ってくれていた。
私を見て優しく微笑んでくれたともくんに
急いで駆け寄った、けど⋯⋯
｢⋯⋯あっ、わっ！｣
朝からともくんに会えたことが嬉しくて
勢いが良すぎたのか、足が絡まって躓いてしまう。
一瞬、身体がふわっと浮いてそのまま転ぶと思ったら
｢⋯⋯⋯っと、危ないで｣
すぐに、ともくんが反応してくれて
見事に私の身体をらすっぽりキャッチ。
爽やかで、ほんのり甘い⋯⋯
いつものともくんの匂いが鼻を擽る。
｢そんなに慌てんでも俺は逃げへんよ？｣
｢ご、ごめんね⋯⋯。
ともくんに会えたのがすごく嬉しくて⋯⋯｣
｢⋯⋯⋯⋯⋯｣
｢⋯⋯ともくん？｣
私、何かマズイこと言っちゃったかな。
心配になって、ちょこっと顔を上げてともくんを見つめると
｢⋯⋯ほんま、Aの可愛さってブラックホール並よな｣
｢へっ？｣
｢可愛すぎて俺の腕の中にずっと閉じ込めときたいくらい｣
そう言って、私をさらにぎゅっと抱きしめた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 374人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛すぎて困ってる神ちゃん😍次からのお話、楽しみにしてます✨ (4月4日 17時) (
レス) @page7 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 優衣さん» 優衣さんいつもありがとうございます！更新頑張ります！ (4月3日 23時) (レス) id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 私は、神ちゃんのキスには慣れません!!めっちゃドキドキしました😍💓続き楽しみにしてます✨ (4月3日 20時) (レス) @page6 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なっちゃん
| 作成日時：2022年11月21日 23時
