ビター＆スウィート

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永瀬 ｢はい。どうぞ｣




｢すごい！美味しそう！｣




永瀬 ｢今日は上手く作れたわ｣







リビングのダイニングテーブルに向かい合わせに座り


廉くんが作ってくれたフレンチトーストを食べる。







｢ん、美味しい！｣



永瀬 ｢ほんま？よかった｣




｢そういえば、廉くんが初めて私に作ってくれた料理も


フレンチトーストだったよね｣





永瀬 ｢ああ、そういえばそうやったな。


まあ、こんなの料理とはいえんかもしれんけど……｣





｢そんなことないよ！


私、廉くんが作ってくれるフレンチトースト好きだよ｣






私が作るより断然上手だし


フワフワですごく美味しいもん。






永瀬 ｢……へー。


好きなのはフレンチトーストだけ？｣




｢へ？｣




永瀬 ｢俺のことは好きやないの？｣








……出た。意地悪廉くん。


たまにこうやって私のことからかってくるんだ。




会社の人達に教えてあげたい。


廉くんは、本当はすごく意地悪なんですよーって。







永瀬 ｢なあ、どうなん？｣




｢れ、廉くんのことは……好きというか、その……｣




永瀬 ｢……好きじゃないん？俺のこと｣





｢廉くんのことは、好きじゃなくて……



その……っ、大好きだからっ｣





もうどうにでもなれって、ぎゅっと目を瞑りそう言う。




だって本当に廉くんのこと大好きだから……。







永瀬 ｢ありがとう。


でも俺はAのこと好きでも大好きでもないねん｣




｢……え？｣




好きじゃ、ない……？





廉くんの言葉を聞いた途端


一気に不安が押し寄せてくる。






廉くん、私のこと好きじゃなくなったの……？









永瀬 ｢やって俺……





Aのこと愛してるから｣






｢……えっ？｣




永瀬 ｢一瞬、不安になったやろ？｣




｢……ん｣




永瀬 ｢そんな不安がらんでも


俺はAのことしか見てないから安心し｣




｢……うん｣








……よかった。









永瀬 ｢…………なあ、このあとちょっと出かけへん？｣






｢え？｣








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今日からまた少しずつですが

更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします。





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