おまけ3-1 大学生編 ページ28
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あれから2年、私と廉くんは高校を卒業し
無事、同じ大学に通うこととなった。
受験勉強は大変で
頻繁にデートするような時間はなかったけど
廉くんの部屋で一緒に勉強したり
記念日などにはプレゼントを贈りあったり
登下校も共にしていたから、不安なんてなかった。
そして第一志校に合格し私と廉くんは大学生になった。
「Aちゃん!」
入学して早2ヶ月が経ったある日。
廉くんの講義が終わるまで時間を潰そうと思っていた時
名前を呼ばれて振り返ると
そこには同じ学科の男の子がいた。
ちなみに廉くんとは別の学科で
講義がかぶることも滅多にない。
大学内で接点はないけど
いつも帰りは迎えに来てくれるし
それにこの春から私たちは家を出て同棲を始めた。
今までも一緒の家に住んでいたけれど
やっぱり二人きりだと少し違って
廉くんは毎日私のことを甘やかしてくれる。
私は充実した満たさせた生活を送っていた。
「どうしたの?」
「レポート課題のことなんだけど……」
「あ、それは今度のゼミの時に話合おうと思ってるの」
彼とはゼミも同じで
今度グループ課題を一緒にすることになっている。
彼が班長で、なぜか私が副班長に選ばれてしまった。
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作者名:なっちゃん | 作成日時:2020年8月14日 21時