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いつもより強引な余裕のないキス。
それは段々と深くなっていって
私は答えるのに必死だった。
「っ…廉くんっ…」
「…っ、A、愛してるっ…」
急にそんなことを言われて
心臓が止まるかと思った。
「これ以上したら、俺絶対止められなくなる…」
「…うん」
「ほんまにええの?」
「廉くんならいいのっ…」
そう言って今度は私から唇を重ねた。
「これでもかってくらい優しくするから」
その言葉とは裏腹に
少し苦しいくらいのキスが降ってくる。
でもそれが余裕のなさを伝えてきて
愛おしさが込み上げてきた。
大好きっ…。
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「…廉く、んっ…」
「可愛い声、もっと聞かせて…」
その夜、私はこれでもかってくらい愛された。
大好きな人と初めての夜。
繋がることがこんなに幸せなことだなんて…。
全部全部、廉くんに恋をしなければ
知ることは出来なかったね。
「A、愛してる。
一生大切にするから俺のそばにいて」
眠りに落ちる寸前に耳に入ったのは
愛おしい人の愛おしい言葉。
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作者名:なっちゃん | 作成日時:2020年8月14日 21時