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丁度17時になった頃。
テレビを見ながらソファに座る。
けれどその座り方が少しおかしくて…
｢れ、廉くん？｣
｢ん？どうした？｣
｢ふ、普通に座りたい…｣
｢ふっ、ダーメ。
父さんたちが帰ってくるまでは
俺に独り占めさせて？｣
そ、そんなこと言われてもっ…。
今の状況は
ソファに座る廉くんの上に私が座っている状態。
後ろから抱きしめられ肩に顎を乗せられていて
廉くんが近づきてテレビなんて見れない。
｢フ〜っ｣
｢ひゃわっ！っ、〜っ！｣
突然首筋に息を吹きかけられて変な声が出た。
｢ひゃわって何？可愛すぎやって｣
｢れ、廉くんが急に息吹きかけたりするからっ…！｣
｢そんな涙目で怒られても怖くないって。
はい。キスするから体勢こっちね｣
一体何が廉くんのスイッチを押してしまったのか
完全に野獣モードになってしまった廉くんが
私の身体をくるりと回す。
向き合う体勢になって
あまりの恥ずかしさに私はジタバタと抵抗した。
こ、これは恥ずかしすぎるっ…！
｢ま、待って廉くんっ…！｣
｢無理。待てへん｣
片手で私の腰を支え
もう片方の手で私の後頭部を優しく包み込む廉くん。
ぐいっと距離を縮められ、唇が触れ合う…
寸前だった。
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2020年8月1日 13時
