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｢そいつとまだ仲良いの？｣
｢普通にお友達だよ？春ちゃんも一緒だし
よかったら廉くんも…｢いや、俺はええわ｣
冷たく言い放った廉くんに
私は不安になって覗き込むようにして顔色を伺う。
廉くん、怒っちゃった…？
ご、誤解を解かないと…
｢あのね、廉くんと喧嘩しちゃったとき
健人さんが頑張れって応援してくれたの。
だから、ちゃんとありがとうございますって
言いに行きたくて…
でも廉くんがいやなら、仲良くしないよ…？｣
健人さんはとっても良い人だし
好きなものを共有できる数少ない人。
友達でいたいと思う。
けど…廉くんが嫌だというなら…
極力仲良くするのも控える。
廉くんが大好きだから
嫌われるのがなによりも嫌だった。
ジッと見つめていると
廉くんはいつもの優しい笑顔で笑う。
｢ええよ別に。
交友関係にまでつべこべ言うつもりないって｣
その言葉に安心したけれど
どこか突き放されたようで胸が痛んだ。
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2020年8月1日 13時
