溺愛注意報《4》 (ページ2)

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｢Aがしてくれんから、自分でしちゃお｣

～～っ！

ニヤリと口の端を上げる表情がカッコよくて

目をキツく瞑る。

｢ほら、もっとこっちおいで｣

廉くんは腕の力だけで私を持ち上げて

ベッドに寝かせる。

押し倒されるみたいな体勢になって

目の前にはすぐ廉くんの顔が。

｢れ、廉くん…っ｣

｢んー？｣

戸惑う私に

廉くんは容赦なくキスの雨を降らせた。

廉くんと付き合うことになってから

おはようのキスが恒例みたいになった。

いつも廉くんから始まって

私がヘトヘトになるまで離してくれない。

私からキスしたことは…まだ、無い。

｢れん、くんっ…｣

｢ふっ、可愛い｣

何度も角度を変えて

くっついてくるそれに頭がボーッとする。

何だかクラクラしてきて

私は廉くんのキスを受け入れるだけで精一杯だった。

｢あー、朝から幸せ｣

｢～っ、廉くんおはようのキスって必要なの？｣

ようやく解放されて

力が入らない私は廉くんにもたれかかるように

抱きつく体勢に。

ま、毎朝こんな…ドキドキしちゃって

心臓持たないよぉ…。

｢俺とのキス、嫌？｣

｢嫌じゃ、ないよ？で、でも心臓持たないっ…｣

｢…なに可愛いこと言ってんの？煽ってる？｣

廉くんはもう一度、ちゅっと触れるだけの

キスをして私を抱きしめる。

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