溺愛注意報《2》 (ページ32)

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親戚みたいな存在···？

あ、私が今日健人さんに言ったから？

そりゃあ廉くんとは

いずれ家族になるかもしれないし···。

｢俺、好きだって言ったよな？

ちゃんと伝わってる？｣

···あ。

忘れていたわけではないし、忘れられるはずもない。

私、廉くんに酷いことしちゃった···。

好きだって言ってくれたのに

その人のこと親戚みたいな存在だなんて言って···。

｢う、ん···｣

廉くんのこと傷つけちゃった···？

｢それならいいけど

俺はAのこと1人の女として見てるから｣

廉くんは私の手をぎゅっと握った。

｢お願い。ちゃんと分かって｣

どこか弱々しい、気持ちがぎゅっと

こもったような声。

廉くんは本当に私のことを

好きだと言ってくれている。

家族になるとか、一緒に暮らしているだとか

廉くんが本当は初恋の彼だったとか───

そんなこと言い訳にしている場合じゃない。

私はちゃんと廉くんと向き合って

廉くんの気持ちに対しての答えを

出さなくちゃいけないんだ。

でも···今すぐにはどうしてもできなくて···。

｢ご、ごめんね···。私、応えられなくて｣

｢いや、俺が突然やったからな。

返事は本当にいつでもいい｣

曖昧な返事なんて出来ない。

だって私は廉くんを好きだけど

廉くんと同じ好きかまだ分からないんだ。

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