溺愛注意報《2》 (ページ36)

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｢単刀直入に聞くけど

Aさんって

永瀬くんと中島先輩どっちと付き合ってるの？｣

連れてこられたのは非常階段。

質問の意味が分からず、私は首を傾げる。

廉くん···？は分かるけど

中島先輩って健人さんだよね···？

昨日知り合ったばかりの健人さんと私が

どうして付き合ってるだなんて話になるんだろうか。

｢健人さん···？｣

｢とぼけないで！

昨日、色んな女の子が見たんだから···。

Aさんと中島先輩が一緒に歩いてるの！｣

そ、そりゃあ歩いてたけど

お茶して、送ってもらっただけだよ？

それだけで付き合ってるって誤解されるなんて

···世知辛い世の中だ···。

｢あの···それは事実だけど

私と健人さんは昨日知り合ったばかりで

それに教室まで送ってもらっただけで···

付き合ってるだなんてそんなわけないよ。

廉くんとも、付き合ってる····わけじゃないよ···？｣

そう。

今は恋人だなんて関係ではない。

｢本当に···？｣

再確認するように聞いてくる女の子に

首を縦に振る。

すると女の子は顔をパアっと明るくさせ

私の手を握ってきた。

｢よかった···！あの、お願いがあるの！｣

え？お、お願い？私に？

｢な、何かな···？｣

｢私、永瀬くんが好きで···協力してほしいの！｣

え···

｢永瀬くん、女の子とは全く話さないじゃない···？

けど、Aさんとは仲良しみたいだし···お願い！｣

まさかの展開に目が点になる。

｢なんなら手紙を渡してくれるだけでいいの···。

いや？｣

え、えっと···

私に恋のキューピッドになってほしいって

言ってるのかな？

廉くんと、この女の子の？

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ｰ作者からｰ

ここまでお読み下さった

皆さんありがとうございます。

続きは家に帰ってきてからまた更新しようと思います。

今日か明日にはまた続編に移行しようと思います。

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