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『電車乗ったんだけど、よく考えてみたら、こういう夢見てること自体、翔さんとの今の関係をだいぶ否定してるんじゃないかと思って』
「歳の差がなかったらなって？あと、アイドルじゃなかったらも入るか...」
『それに気づいたら、すっごく嫌で、申し訳なくて泣いてて、』
これ話すつもりなかったのに、
『ことの発端は、いつか、翔さんに私が若いことを理由に捨てられそうってふと思ったからで』
「え？いつ？」
『あの、学生の時に来たとか言ってたあたり。翔さんたちがハワイで会見したとき、私まだお母さんのおなかの中にいたなって』
「まじか...」
さっき起こそうとしてやめた体を、
今度はちゃんと起こして、
『歳の差って、こんなに大きい溝になるんだなって。経験とか、価値観とか、その中にいっぱい含まれてるなって』
「それを不安に思ったわけ？」
『翔さんが、若い私の未来を選んでしまったら、終わりだなって。』
「あぁ...」
だからさっきどこにもいかないでって言ってたのか、って一人で納得してる。
は、って声を出さずにそんな風な笑い方をしながら
「でもさ、Aもそれは同じなんだよ」
『？』
「例えばさ、俺に幼馴染がいて昔ごっこ遊びとかで婚約してたりすんじゃん？そういうやつが俺の前に現れたらさ、Aは俺の過去を選んで身を引くかもしれない」
実際そんな幼馴染はいないんだけどさ、
そう笑いながらまた頭をなでて。
「Aだって俺から離れてきそうで怖いんだけど？」
言葉自体は強いのに
言い方は優しくて、
心地よさに目を閉じながら
『そんなことないよ、でも、なんとなく分かる...』
好きな人に幸せになってほしいって思う気持ち。
何か言われるより前に、傷つくより前に、って気持ち。
「ま、俺は手放す気ないから。」
優しく頭を撫でてた翔さんの手が、
前髪をクシャってする。
「Aじゃないと無理、責任とってよ」
閉じていた目を開けば、翔さんが、
ずっとそばにいてよって言いながら向かい合わせで抱きしめてくる。
応えるように手を回したら、
もう、不安なんてなくて、
心の中で夢に出てきた高校生の翔さんにお礼を言ってたら、
急に安心して、意識を手放した。
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あきんこ(プロフ) - いくぼんさん» コメントありがとうございます！素敵って言ってもらえてうれしいです(*´艸`*)続編にも是非お付き合いください、よろしくお願いします。 (2017年7月26日 11時) (
レス) id: 42a4192a8b (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - あらしだいふくさん» コメントありがとうございます、続編作りました。だいぶゆっくりになるとは思いますがいろいろな面から書けたらいいなと思ってます。番外編みたいなノリで。もし、こういう裏話！というようなリクエストがあれば教えてください。お待ちしていますm(_ _)m (2017年7月26日 11時) (レス) id: 42a4192a8b (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - Minase*さん» いつもコメントありがとうございます、Minase*さんのコメントに支えられながらここまで書けました。本当に感謝してますm(_ _)m続きアップしました！もしよろしければどうぞ、翔さん骨抜きにされてますよー(*´艸`*) (2017年7月26日 11時) (レス) id: 42a4192a8b (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - ゆかりさん» 私も大好きですよ（笑） (2017年7月26日 11時) (レス) id: 42a4192a8b (このIDを非表示/違反報告)
いくぼん(プロフ) - はじめまして。素敵なお話をありがとうございます。また楽しみにしています！ (2017年7月26日 7時) (レス) id: 6361ad901c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2017年7月18日 23時
