３５話 ページ2
クローネの背中を呆然と見送ってから数分後、ドンとギルダに会った。
彼等の進む方向が子供部屋ではないことに気がついて、『どこに行くの？』と問いかける。
するとドンとギルダは顔を合わせて、目で会話を行い始めた。
『...私には話せないこと？』
「いや、話せないってわけじゃないんだけど、」
なんて言葉を詰まらせるドンに、私は怪訝な視線を送った。
まぁ、でも、誰にだって隠し事はあるだろうし...と諦めてその場を離れようとする。
と同時に、
「私達今夜エマ達に呼ばれていて、これから図書室に行くところなの」
ギルダが不安げに言葉を紡いだ。
エマ達というのは、恐らくフルスコア組のことだろう。
でもなぜ図書室で話をするのだろうか。
脳をフル回転させていると、案外その答えは直ぐに出てきた。
『(あー、なんかドン達にハウスの真実を伝えるとかなんとかだったっけ？)』
原作でそんな話があったのを思い出す。
確かエマ達が��今までの兄弟、みんな悪い人に売られてた_______��と優しさのあまり、本当のハウスの真実は教えてなかった気がする。
それが後々仇となるのだが。
『私も一緒に行っちゃダメかな？』
眉を下げ、彼等の瞳を覗き込むようにして話を持ちかける。
すると彼等はなぜか「う"っ」という謎の声を出した後、快くOKしてくれた。
＊
その後図書室に来て、椅子に座ること数分。
フルスコア組がやってきた。
彼等が私を見て驚いた表情をしたので、『やほ！』と短く挨拶をしておく。
「お待たせ。Aもそのまま一緒に居ていいよ」
『おっけー。ところでなんの話をするの？』
話の内容は大方知っているが、一応尋ねておく。
すると彼等がいつになく真剣な顔をする。
部屋の気温が幾分か下がったような感覚がした。
「え。人身......売買？」
「うん......今までの兄弟、みんな悪い人に売られてたの...」
嘘をついたら泥棒の始まり、とはよく言ったものだが、本当に泥棒になるのだろうか。
なんて馬鹿馬鹿しいことを考えていると突然ドンの笑い声が聞こえてきたため、私は肩を僅かにビクつかせた。
「だーっはっはっはっ！！何深刻に話し始めるかと思ったら...アハハ、ないないないない！！」
『(...それが、あるんだよなぁ)』
ドンを説得させようとするノーマンの言葉を聞き流して、私は目を伏せた。
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あまね(プロフ) - 待ってます！ (4月6日 17時) (
レス) @page15 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 又拝読しに来ます.気が向いたらで構いませんので又更新して下さると嬉しいです!!コメント失礼致しました。是からもずっと大好きです応援しております！！ (10月10日 13時) (レス) id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 久し振りにと思い読んでみたら矢張り面白くて大好きです！！着眼点返品と謂う発想も迚も面白いく良いなと思もいまし原作改変は有りますが性格など想いを凄く上手く取り込めてて本当に凄いと思いました尊敬します!! (10月10日 13時) (レス) @page15 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱー - 過去一と言っていいほど面白いです！！続き待ってます！ (2023年1月2日 22時) (レス) @page15 id: 30234a0ed0 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん(プロフ) - ああ、おもしれぇ((は？ 更新再開してくださーい！ (2022年7月9日 15時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年6月7日 22時
