３６話 ページ3
「またまたァ！で？オチは？一体コレ何の遊び？！」
図書室に明るい声だけが反響していく。
ドンが周りを見ても、皆の表情は暗いまま。
彼はそんな反応に疑問を抱いたのか、ん？と声をあげた。
「えっ、本当とか言わないよね？」
「本当」
なんていうレイの返答に、ドンは戸惑って途切れ途切れの言葉を並べた。
私は隣に座っているギルダに、視線をチラリと向けその顔色を伺う。
彼女は不安そうに何かを考えている様子であった。
「は？！バカ言え！！ふざけんなよ...ありえねぇだろ。あんなに優しい...」
『(確かに優しいけどなぁ。ドンはママの裏面を知らないからそう簡単に言えるんだよ)』
「取り消せエマ！！」
エマの両肩を掴んで叫ぶその声は案外声量があり、ギルダの方を見ていた私は突然のことに内心ビクッとした。だが外面には出していない。
少し怒り始めたドンに、ギルダが静かに声をかけた。
「ハウスのこと、ママのこと、大好きなエマがそんな嘘つく理由ない」
ごもっともで。
エマが眉を下げて、言葉を紡ぐ彼女を見つめる。
「それにね...変だと思ってた...。あの日...エマとノーマンが門へ行って、」
えっ、とドンがノーマンに確認を求めると、彼はコクリと頷いた。
「いつもの二人なら、たとえ規則を破ってもすぐに正直に謝って元通り＿＿＿なのに。謝るどころか二人には口止めされるし、ママは本当��罰ゲーム��みたいなお手伝いさせてくるし、」
そういえば、と私もエマ達に口止めされたことを思い出す。
あの時は(やっと原作が始まった...！)とこれから襲いかかるであろう困難に決意を固めていた。だがその数日後に、まさか自分が出荷されるとは思わなかっただろう。
だって普通こういう転生ものって、大体最後まで生き残るってやつなのだから。
「エマすぐどこか行っちゃうし、なんかすごく真剣だし、どんどん聞けなくなっちゃって......」
ギルダはギリギリで泣いていないレベルの涙目だったが、言葉を言い終わるころには涙腺が決壊してしまっていた。
そして泣いている彼女をエマは抱きしめて謝罪を口にする。
「��見た��の？エマは。コニーも売られて行ってたの？悪い人に......」
「あぁ。でも間に合わなかった」
ギルダの問いにノーマンが答えた。
するとドンがハッとしたように顔をあげる。
「えっ、待って。コニーまさか...。無事だよな？大事ないんだよな？！」
「_______��わからない��」
あぁ、心が痛い。
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あまね(プロフ) - 待ってます！ (4月6日 17時) (
レス) @page15 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 又拝読しに来ます.気が向いたらで構いませんので又更新して下さると嬉しいです!!コメント失礼致しました。是からもずっと大好きです応援しております！！ (10月10日 13時) (レス) id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 久し振りにと思い読んでみたら矢張り面白くて大好きです！！着眼点返品と謂う発想も迚も面白いく良いなと思もいまし原作改変は有りますが性格など想いを凄く上手く取り込めてて本当に凄いと思いました尊敬します!! (10月10日 13時) (レス) @page15 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱー - 過去一と言っていいほど面白いです！！続き待ってます！ (2023年1月2日 22時) (レス) @page15 id: 30234a0ed0 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん(プロフ) - ああ、おもしれぇ((は？ 更新再開してくださーい！ (2022年7月9日 15時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年6月7日 22時
