枷 ページ5
我が家を失うー☆
Aは本部に戻った直後、黒服の背広姿達に囲まれてまるで護衛でもしているかのような感じで最上階迄、上がらされた。
その時、Aは自分が幹部である事を思い出す。
A「そんなに、守らなくても？私は死なないよ？」
芥川「何を、首領の命令だ」
A「なら、仕方がないか、」
最上階迄着いた。
そこで護衛の背広さん達は終い。
扉が開くと私には銃口が向けられる。
A「わぁお、凄いサプライズだね、撃ちたいなら撃ってもいいけど？」
隣の殺気を感じ乍らそんな臭い台詞を述べた。
私に銃口を向けた背広君は私の隣の殺気さん((に気が付く迄は時間は欲することは無かった。直ぐに銃を下ろし、私達に深く御辞儀を。
この2年間で入ってきた新人さんかな？
そんな事思い乍らAは歩いていた。
芥川君が扉をノックして、中からは落ち着いたような声が「入り給え」と響いた。
入れば、其処には中年の人が座っていた。
「やあ、A君、久しぶりだね」
まただ。このビルの変わった人は皆私の事を知っている。この人が首領か？なら知っているのも当たり前か()
A「貴方が、森 鴎外殿で御座いますか？」
森「嗚呼、そうだよ、これからもまた、宜しく頼むよ」
記憶には無いが、また？
まぁ良いか。
森「A君の部屋は厳重に警備させたよ、また、追手が来るかもしれないし、君はこの組織にとって良い戦力だ。失う訳には行かない。」
そして、森は一呼吸置いてから云った、
否、云い放った
森「君たちには、恋人になってもらおう！」
A&芥川「……は！？？」
森「いやあ、役だよ役。それくらいの仲になってもらわなくてはならなくてね」
は、 呆れたわ……
真逆…… は？(((
×××
森「芥川君、一寸この後時間良いかな？」
芥川「はい、なんでしょう」
森「折り入って話たい事があってね、なあに、大した事じゃ無い」
其の侭Aは掃けた。視線を感じ乍ら、扉を開け、自分の執務室に向かった。其処までは、樋口、とか云う少しというか、大分可愛い子に案内してもらった。如何やら芥川君の部下さんらしい。
A「樋口ちゃん？私の事誰か解る？」
樋口「いえ、でも芥川先輩からは必ず御守りしろと、」
芥川君ッ、何処まで用心深いのだッ、
私は死なぬぞッ(((
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作者名：梅雨椪 | 作成日時：2019年6月27日 15時
