輩先生と純情びっち【鬼滅の刃】

（8）かぶらまる ページ9

「あっ、蜜璃ちゃんだ」


「！」


「ごめん間違いだった。
肩ビクってしたの見逃さないからね伊黒センセ」


「綾瀬貴様は口を閉じろ」




職員室にプリント提出しに来たら、お目当て(語弊)の先生がいなくて仕方なく待機。

その間ひま過ぎてなんか採点中の伊黒先生いじったらすっっっごい睨まれた。まさに蛇。


でも肩動いたのはちゃんと見てたからね。




「でもほら見て、鏑丸は懐いてるよ」


「鏑丸。綾瀬に近寄るな汚らわしい」


「えっ、心外」




てか職員室いたの伊黒先生で良かった。

トミセンだったらまじプリントどころじゃない。




「先生字キレイだよねー」


「煽ててもどっかの誰かさんみたいにコーヒーは出さんぞ」


「なんでコーヒーのこと知ってるの！もしかして飲んだ？あのコーヒースティックあんまり売ってないからレアなんだよねー美味しかったでしょ」


「飲んでないうるさい黙れ」



綾瀬Aに対する否定発言のフルコンボ。


伊黒先生こう見えて甘いの好きそう。完全偏見だけど。

ブラック飲めるとみせかけてのカフェラテ的な。




「誰からのタレコミ？」


「某強面数学教師」


「もうそれほぼ固有名詞」




絶対不死川先生じゃん。

あのコーヒースティックのこと知ってるの宇髄先生と不死川先生しかいないもん。

不死川先生は知ってると言うよりバレたって感じだけどさ。



「俺には何故綾瀬の成績が悪くないのかが不思議でならない。数学以外」


「特待生で授業料免除狙ってるんだよね」


「そんな制度ウチにはない」


「えっ、ないの？！」




あると思ってた。

あるとしても数学できないし遅刻しまくるから無理なことは察してたけどさ！




「いつまで居座るんだ。邪魔だ帰れ」


「煉獄先生にプリント出すまで帰れまテン」


「代わりに出しといてやるからさっさと帰れ」


「え、優しい。優しいけど傷ついた何これ」




伊黒先生にプリントを預ける。


そのまま首根っこ掴まれて職員室の外へ。

ここの先生皆私のこと猫だと思ってる？
首根っこ掴まれがちな可哀想な猫(私)。

めっちゃ汚らわしく思われてるじゃんやだ！




「はいさようなら」


「バイバイ鏑丸」


「調子に乗るな」


「伊黒先生サヨウナラ！！」



体を90度曲げて腰からお辞儀。


嫌味言いながらちゃんと職員室の入口まで見送ってくれた伊黒先生優しい。

蜜璃ちゃんのことイケるよその優しさで。ゴーゴー！！(殴)



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