にわかだけど、ヒプマイの世界に転生しました【男主】

平和でも穏やかでもないですが、この世界楽しいです ページ8

拝啓、前の世界の皆様。俺は今、大量のチンピラに追いかけられています。俺の人生ハードモードなんだが。こうなったきっかけは、転生してすぐのところまで遡る。

冷たく硬い地面の感触を感じて目を開けてみると、俺は路地裏に横たわっていた。周りを見渡すとすぐ近くにヒプノシスマイクと一枚のメモが置いてあり、メモにはこう書かれていた。
【これを読んでいるということは無事に転生できたようですね。今あなたがいるところはヨコハマディヴィジョンの路地裏です。念のため人が少ない場所に送りましたが、もし何かあったら上着の中に入っている指輪をつけた状態で念じれば、私に通信が行きます。気軽に連絡してきてください シン】上着を探ると水晶のような石がついた指輪と1万円がそのまま入っていた。親切なのか不親切なのか分からんなこれ。転生も完了したことだし、これからどこに行こうかと考えていると、路地の出口の方で何やら騒ぎ越えが聞こえた。やっぱこの世界治安悪いのかな、それもそれで楽しいけど。
壁に隠れてこっそり外を見るとみるからにチンピラな人達が、マイク片手に一定の距離を保って揉めていた、やっぱり拳銃とかじゃなくてマイクなのか。俺はチンピラの後ろにある少し離れた路地から見ているので彼らは気付いていなそうだ。せっかくだし、転生前に相談した“当たれば確実に相手を怯ませるアビリティ”がどんなものか試してみるか。電源を入れると、俺のマイクは真っ白な十字架のような形に変化し背後に前世でよく使っていたスピーカーが神々しい見た目になったものが出現した。めっちゃ目立つけどこういうのすっごい好き。確実に怯むみたいだし、一人倒せりゃラッキーって気持ちで行くか。いきなり現れた俺に動揺しているうちにワンバース叩き込んでみると、彼らは数メートルぶっ飛んだ後白目向いて気絶した。すげ〜本当にラップで倒せちゃったよ。軽く感動した俺だったが、この光景を見ていた集団がいたようで……

そして、いまに至る。あいつらは最近力をつけてきたチームだったらしく、それを一撃で倒したのをみたチンピラどもが俺とも戦えと言いながら追いかけてくる。モテ期到来だ嬉しくない。でも前世ではこんなドタバタ騒ぎは起きなかったし、超楽しい。適当に逃げていると前から別のチンピラどもがやってきて逃げ場を塞がれた。ついでだしリリックを喰らうとどんな感じかも試すか。受け身の体制を取ったその時、死角からの攻撃で俺以外ぶっ飛ばされた…マジで？

声がいい、顔がいい、やばい→←転生後の主くんと周りの人の設定

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