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善逸「雷の呼吸__霹靂一閃」


突如響く雷鳴と一瞬光る眩い雷に打たれたような感覚がする・・・・・・。


アカネ「善逸・・・・・・」


善いつはいつの間にか眠っていて私の師範の頸を斬っていた。師範の頸が、宙を舞う。鬼なのに、あの師範は鬼なのに・・・・・・市販の笑顔と重なって私を助けてくれたあの温もりを感じて溢れる思いが止まらなくて涙が流れた。


アカネ「待って!行かないで・・・・・・!」


届かないはずの手を伸ばす。待ってください師範、私を置いていかないで!直後暖かい何かに私は包まれた。ふわりと香るこの匂い、温もり、力強い両腕。間違えようがない、私は善逸に抱きしめられていた。目の前がいつもの黄色い羽織でいっぱいになって、さっきまで見えていた師範の顔が見えなくなる。


善逸「よく頑張ったね」


善逸は私を抱きしめながら震えた声でそう言った。善逸のその一言で溢れる感情が追いつかなくなって暫く私は善逸の腕の中で泣き続けた。あれからどれくらい泣いただろうか・・・・・・善逸が少しだけ離れたかと思うと私の量肩を掴んで善逸の方へと向けられる。強制的に善逸と目が合う形になる。目の前には大好きな善逸の顔がある。


アカネ(急に距離が近くなって恥ずかしい・・・・・・)


善逸「…アカネは俺が守る」


なんて言ってぎゅっと力を込めて抱きしめた。急な呼び捨てに頼もしさを感じて胸が高鳴ってしまう。


「頼んだよ〜?」


「そこはありがとうでしょぉー!!?」


ふくれっ面でツッコむ善逸の顔も赤かった。夜の深い暗闇に二人の笑い声が溶けていった。

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作者名:ミミ、みあ@、黒魔霊歌 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年4月14日 21時

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