2 ページ2
『え、お兄ちゃんのいる劇団?なんで?』
今疑問に思ったことを兄に投げかけると、尤もらしい答えが返ってきた。
「あー、劇団員が俺を含めて20人いるんだけど……その人たちの洗濯だったり、心のケアだったり、まあ料理といった家事今は全部監督がしてくれてるんだ。劇団員も手伝ってはいるんだけど……流石に一人じゃ無理があるだろ?
Aに、その補佐をしてほしいんだ。」
『!』
驚いた。優しい兄のことだからそんな事だろうと大体の検討はついていたけれど、手伝いがあるとはいえ20人を一人で世話するなんて……
『……分かった、任せて。私が完璧にその監督さんの補佐をしてみせるから。』
「本当か!?ありがとう、A!
えっと、じゃあ……明後日迎えにいくけど、それまでに準備できるか?」
『うん、任せて。早いほうがいいんだよね?だったら明日でも大丈夫だよ。今から準備するから。』
今は10:46。もう少しでお昼を作ろうかなと思っていた頃だ。今日はちょうど日曜日。明日は祝日だから学校も休みだった。
「悪いけど、そっちの方がいいかも。ごめん、よろしくな、A。ほんと自慢の妹だよ、ありがとう」
『っっ……急に言うの、やめてよ……
その……照れるから』
「ハハ、相変わらずだな。
何はともあれ、改めてありがとう、A。」
『ん。今からお昼作るから切るね、バイバイ。また明日』
バイバイ、という兄の言葉を聞いて電話を切った。ちょっと、本当にちょっとだけ……明日が楽しみになった。
......................................................
口調迷子
文才のなさを恨む
305人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱすた茶(プロフ) - ちえさん» 大好きと言っていただけて昇天しそうです…ありがとうございます!!! (2017年10月24日 23時) (レス) id: f73f9c86b3 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ(プロフ) - 全然問題ないですよ!大好きな小説なので逆に光栄です(*´∀`) (2017年10月24日 23時) (レス) id: 8e7e73cbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすた茶(プロフ) - りつかさん» 初コメありがとうございます(感涙)いつも楽しくお読みいただけてるんですね…良かったです。お心遣いありがとうございます!!!りつかさんの優しさが心に染み渡ります(*^^*)これからも頑張りますね! (2017年10月23日 2時) (レス) id: f73f9c86b3 (このIDを非表示/違反報告)
りつか(プロフ) - はじめまして、初コメですがすみません。いつも楽しく読ませていただいてます!私個人の意見ですが、まったりのんびり気が向いたらぐらいでいいと思いますよ。しんどい時は無理をせずに、ゆっくりして下さいね。長文失礼しました!お疲れ様、頑張って(・ω・)b (2017年10月23日 0時) (レス) id: bdcc212a98 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすた茶(プロフ) - ちえさん» 今更なんですが、小説中にちえ様のお名前を出させていただきました。勝手にすみません!もしご不快でしたら、今すぐ直したいと思います。許可も取らずにすみませんでした。゚(゚^ω^゚)゚。お名前、出させていただいても大丈夫ですか?? (2017年10月22日 19時) (レス) id: f73f9c86b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱすた茶 | 作成日時:2017年9月17日 20時