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銘苅「！？信じていたって…一体どんな理由で？」
空「私の中にある平良茜の記憶からです。なので、２人なら大丈夫だと確信していました」
銘苅「…そう」
空ろ「…金城剣。銘苅玲…」
金城と銘苅「！？」
金城「空ろ…。…出来れば、会いたくなかった…」
空ろ「………。」
銘苅「金城。気持ちは分かるけど、先ずは三王寺帝と琴宮Aの方が優先よ。…私情は捨てて頂戴」
金城「！…分かっている」
彼らがそう言っている中…
「み、帝…？帝！大丈夫！？」
三王寺「ええ…。ですが、一体何故…？空ろ様の天運まで吸収した私に銃弾なんかが当たる訳が…」
と、私達は困惑する。すると…
空「三王寺さん。先程貴方は、根拠の無い自信はただの虚勢だと仰いましたよね？…その言葉、そのまま貴方にお返しします」
三王寺と私「！？」
三王寺「何ですって…？」
空「何故貴方は自分が空ろ様の天運を全部吸収した…と、そう自信を持って言う事が出来るのですか？」
三王寺「！？そんなの…言わなくても分かるでしょう！？仮に空ろ様に天運が残っているなら、私に彼の首を締めれる訳がありません！！いえ、それ以前に私達の計画は完璧でした。実際に、今も私の中に天運の力が流れているのを感じる事が───」
空「それは単に、貴方自身が持っていた天運の加護にプログラムの中の人工天運が加わっただけです。…貴方の持っている力は本物の天運の力ではありません」
三王寺と私「！？」
本物の天運の力じゃない…？いや、帝の言う通り、私達の計画は完璧だった。なのに、天運は帝に移行していない。それ所か、空達が自力であの理想郷から脱出し、帝の魔法を放つ時に金城剣が理想郷から抜け出して目を覚ました。余りにもタイミングが良過ぎる。そして、空はあの時帝の魔法を絶対に受けないと確信を得ていた様に見えた
「………。」
これらから導き出された１つの可能性。だけど、もしこれが事実だったなら…
空「元々前提条件が間違っていると思わなかったんですか？」
三王寺「！？前提条件…？」
「………。」
違う…やめて。そんな訳が無い。それが本当なら、私達の今までの努力が。このゲームに巻き込まれて死んだ人の命が。そして……大事な仲間であるボイド達の死が全て…全て…
私は必死に違うと言い聞かせる。だが…そんな私の思いは直ぐに打ち砕かれた
空「空ろ様は最初から天運を持って居なかったんです」
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