妹 ページ42
･
楽屋に戻り、コーラを机に置くとAとシュアンは着替え始めた。
パーカーを上からボスっと被る。
すると。
KB「A、スマホ鳴ってるぞ」
「え？貸して」
KB 「ん」
ケビンからスマホを受けとり耳に当てる。
「ヨボセヨ？」
その瞬間、Aの顔から血の気が引いていった。
「…うん、うん。わかった…」
放心状態で頷くA。
なにかあったようだ。
電話を切ったあと、ケビンは声をかける。
KB 「どうしたんだ？」
そういうが早いかAの手からスマホが滑り落ち、ソファに力なく座り込んだ。
「妹が…交通事故に遭って…緊急治療中だって…」
「「！？」」
そういうとAは頭を抱えた。
MN 「お、おいA…」
「……かなきゃ」
MN 「え？」
顔を上げたA。
「行かなきゃ…！」
楽屋から飛び出しそうなAをアジュとスヒョンが止める。
AJ 「まって！！待ってAヒョン！！」
SH 「落ち着いてA！！」
「っだって！！」
ジタバタするA。
マネージャーも押さえてなんとか静めさせる。
「そんな…そんな…嘘だ」
KB 「どのぐらい酷いんだ？」
「わからない、ただ、トラックに引かれたって…」
やっと落ち着いてきたAに話を聞くケビン。
その間、上と連絡を取っていたマネージャーが楽屋へ戻ってきた。
MN 「今日の撮影、送らせてもらった。
A、お前今から日本へ行け。三日だけ休みが貰えたから」
･
そして、日本へ向かったA。
病院の中を走っているような歩いているような速さで病室へ向かう。
ガラッ
息を荒くしながらドアを開ける。
そこには母親がいた。
母「A！！」
「母さん…」
抱きつく母親の肩からベッドを見る。
点滴に人工呼吸器、包帯。
見るも無惨な姿の妹が寝ていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 397人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
