チームの準備 ページ28
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「お前さ、いい加減泣き止めよ。ヨジャかよ」
タクシーい乗り込み、助手席から振り返るA。
SA「ついでに言うと早く俺から離れて。苦しいしナムジャに抱きしめられる趣味は無い」
ずっと抱きついたままのスヒョン。
シュアンは心底嫌そうな顔で見ている。
だが無理矢理剥がそうとしないのは、彼の優しさだとAは知っていた。
SH「本当にごめんねぇ…ヒック…ありがとう…ヒック」
「話聞いてないし。
ドンマイだなシュアナ。宿舎までそのまんまだ」
SA「あぁっ…チンチャ…」
宿舎に着く頃にはスヒョンも泣き止み、ドアの外をボーッと眺めて居た。
Aが代金を払っている間に二人はタクシーを降りる。
「さて、と。
さっきカトクあってアジュも帰って来たってよ」
SH「アジュもどっか行ってたんだ…」
SA「テヒョニヒョンとジミニヒョンの所」
SH「あぁ…」
エントランスを抜けてエレベーターへ乗り込む。
「これからはちゃんと話し合いした方が良さそうだな」
SA「そうだね。ケビニヒョンもたぶん同じ事思ってる」
エレベーターを降りて部屋に入ると、アジュとケビンが玄関まで出迎えてくれた。
KB「おかえり三人とも」
AJ「Aヒョン!!!シュアナ!!!ほんっっっとうにごめん!!!」
いきなり頭を深く下げたアジュ。
「ちょっ…
ここ玄関…」
KB「リビングで話すぞ。ほら」
アジュの腕を引っ張りながらリビングへ向かう。
全員着席したところでアジュが再び頭を下げた。
AJ「本当に…反省してる。
俺たちはペンの為に踊って歌ってること、忘れてた。
これからは、ペンの事を一番に考えて行動する!!
本当に本当にごめんなさい!!!」
KB「………って事だ。
スヒョナ、お前は?」
SH「僕も……同じようなこと、言われた。
ライバルを意識するのはとてもいい事だと思うけど、それの大前提、ペンの事を忘れちゃダメだって。
それじゃあアイドル失格だって…。
それで、やっと気がついた…。
ごめん。本当にごめんなさい…」
シーンと静まるリビング。
「ま、分かったならいいよ。
俺たちも少なからず焦ってたところもあったし」
KB「だな。
おいお前ら顔あげろ」
AJ「ヒョン…」
KB「いい経験になったって思っとこうぜ。
これからの活動で絶対無理できないことなんだし」
SA「……まぁ、アジュヒョンに押されて頭打ったことはムカついてるけど、水に流す」
AJ「シュアナぁ〜っ」
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