""前進少年団"" ページ17
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KB「じゃあ、俺らの曲を最後にさよならと行くか」
その言葉に会場は騒ついた。
NM「そうですね。
俺たち前進少年団が作った曲…
行こう」
ブンッと暗くなり、前奏が流れ始める。
前進少年団。
一時的なこのチームの、唯一のオリジナル曲。
「一度きりのチャンスを逃すバカはいるかい?」
JK「ありきたりな毎日だって、1日1日が前進前進」
「「Oh〜…Oh〜…」」
TH「これが最後でも、俺たちは前進前進Ah」
SH「考えてる暇あるなら、前進前進Ah」
「「Oh〜…Oh〜…」」
終わった後、会場は真っ暗になり、スクリーンに【NEXT】と大きく書かれた。
A達は暗い間にステージを後にし、楽屋へと戻る。
全員ボーッとしていて、カメラがあることを忘れていた。
「……はぁ」
SH「終わった…ね」
「ああ…」
SH「これで俺たち…もう前進少年団じゃなくて、JACKなんだね」
「……ああ」
SH「なんか…っ
あっという間…っ……だったなっ」
ポロポロと涙を流すスヒョン。
SH「あーもう、ズズッ
僕今日で涙もろくなったみたい…」
HK「スヒョナ〜A〜」
「お前もか」
HK「だっでぇー」
Aとスヒョンに抱き着くホソク。
鼻水をすすりながらスヒョンも抱きしめ返す。
すると
TH「俺も"!!」
JM「あっ、テヒョナ!!
……っ
俺も!!」
ペットボトルをソファに放り投げて抱きついてくるクオズ。
AJ「俺もやる!!」
JN「俺も!!」
俺も、俺も、とメンバーで抱きつきあった。
JM「これで終わりだなんて……っ
嫌だぁ…っ嫌だよぉ…!!」
SA「ズズッ…なに、言ってるんですか…
一生の別れじゃないんですよ?」
YG「全員涙と鼻水で顔きたねぇ…っ」
「人の事…っ
言えないよ、ヒョンっ」
KB「俺たち、最高のステージ…っできたよな??」
うんうんと頷く。
JK「俺…ここに居れて良かったっ……で…す…っ」
SH「僕だって…っ」
ギューっと力強く抱き合う。
その姿は、後にファン達を泣かせるネタとなった。
・
「「はい???」」
PD「だから、前進少年団のCDを出すことになった」
あの感動的な終わりから数日後、SMのプロデューサー室へ呼ばれたJACKはその報告を受けていた。
KB「まっ…えっ…なんっ…」
PD「思った以上に反響が良くてな。電話が殺到してるんだ」
「……。
俺らのあの感動的な別れは一体…」
「「それな」」
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