元BTS練習生→現在SM所属【防弾少年団】2 (ページ16)

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最後の瞬間ページ16

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全員暗い中デベソステージの登場口から静かに上がる。

その瞬間、気がついたファン達はわーッと騒ぎ始めた。

血、涙、汗が流れ出し、12人で披露する。

Aが近くのファンを見ると、防弾少年団のペンライトとJACKのペンライトを両手に持っている女の子が、泣きながら応援しているのを見た。

それを見たAは、柄にもなく泣きそうになる。

JK「「ネピッタヌンムル」」

ちょうどジョングクとのハモりなので、前を向く。

SH「!」

Aの表情を見たスヒョンは一瞬目を見開いたが、すぐに微笑んだ。

そのまま最後までミスもせず終わると、一旦ステージが暗くなり、JACKの曲、I Don' t Know Meが流れ出した。

Aは会場中を見渡した後、ステージにいる彼らも見る。

最後、その言葉が伝わってくる。

SH「「I don' t know me 」」

Aは、とても、笑顔だった。

それに釣られて他のメンバーも微笑む。

「I don' t know me」

決めポーズをすると、会場が割れるんじゃないのかというほどの歓声が起きる。

やりきった。

終わったんだ。

そう全員が思った。

NM「カムサハムニダ!!!!」

ナムジュンがMCで礼をしながら言う。

全員で手を繋ぎ、かなりくっついて居たので、全員それに釣られて深くお辞儀をする。

「ありがとう…ファンのみんな、そしてアーミーのみなさん。

俺たちJACKは、BTSみたいにダンスも歌も完璧じゃなくて、足引っ張ってばかりだったと思います。
でも、俺たちは、やれるだけの努力は全てやってきてここに立っているつもりです。

これからも、俺たち前進少年団は全員、前を進むことだけを考えます。
みなさん、着いてきてください!!

みんな、サランヘヨ」

Aがそう言うと、大きな拍手が会場を包んだ。

YG「俺たち完璧じゃないよA」

「嘘はダメですよヒョン」

SH「そーだそーだ!!」

TH「そーだそーだ!!」

KB「いや、お前あっち側だろw」

TH「あ、そっか」

NM「でも、俺たちはそんなに大差なんてない。防弾少年団の最大のライバルはJACKだよ」

「……そ」

HK「あ、照れたw」

「後で覚えとけよ」

会場はそのやり取りにクスクスと笑っていた。

NM「じゃあ、今日はありがとうございました!!」

「「ありがとうございました!!!!」」

そうしてもう一度、今度は長く頭を下げた。