菅原くんは弟と血がつながってない。【男主】

家族。16 ページ16

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春。

俺は高2になり、孝支さんは3年生になった。


クラスは2年1組。

出席番号順に並べられた席は真ん中の列の後ろから2番目で。

そこに座ると、後ろから声をかけられた。




田中「あ!お前!すげーサーブの!!」

『あ』


去年バレー部に見学行った…こんな子がいた。

確か名前は田中くん。



田中「お前結局バレー部入らなかったけどなんか部活やってんのか?」

『いや、部活はやってない』

田中「ふーん?もったいねーな。俺もお前みてーなサーブ打ちてぇ」

『はは…』



苦笑いで流して、会話を無理やり終わらせる。

そのうち田中くんは他のクラスメイトとしゃべり始めた。



「なあお前菅原と知り合いか?」

田中「んー、まぁ顔見知り程度」

「あいつすげーよな。イケメンで勉強も出来て運動神経だっていいだろ?女子も結構騒いでるし」




この後に続く言葉は大体予想ができる。






"これでもう少し明かるければ完璧なのにな"





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