肆拾捌話 派手に行こうぜ ページ9
足の怪我も完治し、任務も無し。ぽかぽかとした日差しが暖かい昼間。結論から言うと、暇である。
特にすることも無いので蝶屋敷内を散歩中。
不死川さんや伊黒さんなら、なんと言うだろうか。
『そんな暇があるなら鍛錬しろとか言うのかなぁ』
残念ながら私はそんな暇があるなら寝ていたいガールなので。昼間から汗はかきたく無い。
『でも今から不死川さん家で手合わせしてもらおうかな……。最近休んでばっかだったし』
何だかんだ言って、あの人は仲間思いの良い人だ。怪我をする前、何度か遊びに行った時も作りかけのおはぎを食べさせてくれた。"作りかけ"という部分がなんとも腑に落ちないが。
「放してください！私っ……、この子はっ……」
そんな事を考えていると、屋敷の入り口の辺りから叫び声が聞こえてきた。アオイちゃん、きよちゃん、すみちゃん、なほちゃんの叫び声だ。
『っ、まさか……！』
__________________
急いで入り口に向かう。そこには、アオイちゃんとなほちゃんを抱える宇髄さんと、それをガン泣きで止めようとするきよちゃん、すみちゃん、それと、カナヲちゃんの姿があった。
「やめてくださぁい」
「はなしてください〜」
やばいこれどうすれば良いわけ？どれが正解？
そんな事をうだうだと考えている間にも、宇髄さん達は進んでしまう。
「カッ、カナヲ！！」
アオイちゃんが叫ぶ。宇髄さんは進む。私は何もできない。
「カナヲ！」
「カナヲさまーっ」
瞬間、カナヲちゃんの手が、アオイちゃんの手となほちゃんの服の裾を掴む。カナヲちゃんは、銅貨を投げずに決めたのだ。
「カナヲ……」
「カナヲさま……」
「地味に引っ張るんじゃねぇよ。お前は先刻指令がきてるだろうが」
「……」
「何とか言えっての！！地味な奴だな！！」
「キャーッ！」
うわぁ、そろそろやばいぞ！
「とっ、突撃ー！！」
「突撃ー！！」
私も突撃ー！！
「ちょっ……、てめーら！！いい加減にしやがれ！！なんで菫も居るんだよ！！」
『色々あるんです！それよか女の子に……』
「女の子に何してるんだ！！手を放せ！！」
セリフ取られた……。一体誰やと思ったらお久しぶりです、炭治郎。とりま助けて。
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たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます！テスト期間中((←ですが頑張ります！ (2019年9月8日 21時) (
レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編おめでとうございます！！！ 続き楽しみにしてます((o(^∇^)o)) (2019年9月8日 19時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜乃茜 | 作成日時：2019年9月7日 21時
