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陸拾弐話 危なかった ページ26

女の人まであと一寸……。

そんな禰豆子ちゃんを抑えたのは、紛れも無い

「禰豆子!!」

炭治郎だった。

『ぐっ……!!』

私は、辛うじて自我を取り戻し、自分の腕で口を押さえた。

「だめだ!!耐えろ!!」
「グアアアッ」
「だめだ!!」

炭治郎の抑える禰豆子ちゃんがドタバタと暴れる。

『うっ……!に、逃げてください……!!早く!!』

口を押さえながら女の人を逃す。

「辛抱するんだ、禰豆子!!」
「ガゥア"ア"ア"アァ!!ア"ア"ア"ア"アア!!」

炭治郎の必死の声も届かず、禰豆子ちゃんは激しく暴れまわる。

「ごめんな、戦わせてごめん!」

禰豆子ちゃんの爪が、炭治郎の頬を抉る。

『炭治郎っ!禰豆子ちゃん!もうやめて!!あぐっ……』

私はもう大丈夫だが、体の其処彼処から大量に出血していて、血が足りない。建物の壁や地面に染み付いた血の匂いで、頭がくらくらとする。

「痛かったろう、苦しいよな!ごめんな!でも大丈夫だ!兄ちゃんが誰も傷つけさせないから!眠るんだ禰豆子!眠って回復するんだ!ほら、菫も居るぞ!禰豆子頭撫でてもらうの好きだろう!?」
『禰豆子ちゃん!!』
「ヴアァアア"!」
「禰豆子!!」

禰豆子ちゃんが炭治郎を乗せたまま立ち上がる。

「禰豆っ……」

その勢いで、二人は建物の二階へ飛んで行ってしまった。

『炭治郎!禰豆子ちゃん!!』

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たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます!テスト期間中((←ですが頑張ります! (2019年9月8日 21時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編おめでとうございます!!! 続き楽しみにしてます((o(^∇^)o)) (2019年9月8日 19時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜乃茜 | 作成日時:2019年9月7日 21時

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