検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:18,661 hit

陸拾参話 Unskilled ページ27

『炭治郎!禰豆子ちゃん!!』

二人の後を追って二階へ飛ぶ。早くしないと、堕姫が来てしまう。

「キャアアッ!しっ……下から!」
「何!?」
「下から誰か突き破って……」

飛んだ先には仕事中であろう数人の妓女と、客の男の人がいた。最中じゃ無かったのがせめてもの救いだ。

「禰豆……子!!眠るんだ……!!」

炭治郎の怪我も治ったわけじゃ無いから、時々「ゲホッ」と咳き込む声が聞こえる。もう彼に無理をさせるわけにはいかない。

「ガアア"アア"!グワウ!」

その時、バキャっと盛大な音がして、何かが部屋に侵入してきた。

「キャアアッ」
『しまった……!』

堕姫だ。

「よくもまあやってくれたわね。そう。血鬼術も使えるの。鬼だけ燃やす奇妙な血鬼術」

私は堕姫の前に立ち、二人を守る体制をとる。未だにクラクラするのが少々心許ないが、これでも柱の菫さんだ。何だってやってやる。

「しかもこれ、なかなか治らないわ。もの凄く癪に障る。もの凄くね」

そう言って堕姫は私を指差す。

「それにアンタ」
『……何』
「アンタは無惨様から頂いた情報に無かったわ。アンタは何者よ」
『お前に教える筋合いはない。いいから黙って頚を置いて行け。この……Unskilled(不細工)
「何よ。なんて言ったのよ。本当に癪に障るわね」

堕姫は一歩一歩ゆっくり近づいて来る。私が盾になれば、炭治郎が禰豆子ちゃんを落ち着かせるのに少し時間が稼げる。だから、何があっても

『壊れない盾になる……!!』

陸拾肆話 我、鬼なり→←陸拾弐話 危なかった



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 鬼滅
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます!テスト期間中((←ですが頑張ります! (2019年9月8日 21時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編おめでとうございます!!! 続き楽しみにしてます((o(^∇^)o)) (2019年9月8日 19時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜乃茜 | 作成日時:2019年9月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。