陸拾参話 Unskilled ページ27
『炭治郎!禰豆子ちゃん!!』
二人の後を追って二階へ飛ぶ。早くしないと、堕姫が来てしまう。
「キャアアッ!しっ……下から!」
「何!?」
「下から誰か突き破って……」
飛んだ先には仕事中であろう数人の妓女と、客の男の人がいた。最中じゃ無かったのがせめてもの救いだ。
「禰豆……子!!眠るんだ……!!」
炭治郎の怪我も治ったわけじゃ無いから、時々「ゲホッ」と咳き込む声が聞こえる。もう彼に無理をさせるわけにはいかない。
「ガアア"アア"!グワウ!」
その時、バキャっと盛大な音がして、何かが部屋に侵入してきた。
「キャアアッ」
『しまった……!』
堕姫だ。
「よくもまあやってくれたわね。そう。血鬼術も使えるの。鬼だけ燃やす奇妙な血鬼術」
私は堕姫の前に立ち、二人を守る体制をとる。未だにクラクラするのが少々心許ないが、これでも柱の菫さんだ。何だってやってやる。
「しかもこれ、なかなか治らないわ。もの凄く癪に障る。もの凄くね」
そう言って堕姫は私を指差す。
「それにアンタ」
『……何』
「アンタは無惨様から頂いた情報に無かったわ。アンタは何者よ」
『お前に教える筋合いはない。いいから黙って頚を置いて行け。この……
「何よ。なんて言ったのよ。本当に癪に障るわね」
堕姫は一歩一歩ゆっくり近づいて来る。私が盾になれば、炭治郎が禰豆子ちゃんを落ち着かせるのに少し時間が稼げる。だから、何があっても
『壊れない盾になる……!!』
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たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます!テスト期間中((←ですが頑張ります! (2019年9月8日 21時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編おめでとうございます!!! 続き楽しみにしてます((o(^∇^)o)) (2019年9月8日 19時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜乃茜 | 作成日時:2019年9月7日 21時