伍拾参話 参ろう遊郭 ページ16
「いやぁ、こりゃまた……、不細工な子たちだね……」
此処は「ときと屋」。須磨さんが潜入していたお店だ。
「旦那、その子は駄目なのかい?」
「いや、コイツは別の店に決まってるんだわ」
え?そうなん?何も聞いていませんけど。初耳ですわ。ふぁーすといやーですわ。
「ちょっとうちでは……。先日も新しい子入ったばかりだし悪いけど……」
「……。まぁ、一人くらいならいいけど」
「じゃあ一人頼むわ。悪りィな奥さん」
あ、一人決まったね。ていうか、そんなことより私は何処に売り飛ばされるんだ……。
「じゃあ真ん中の子を貰おうかね。素直そうだし」
「一生懸命働きます!」
奥さん、宇髄さんに見惚れてたよ。
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「ほんとにダメだなお前らは。二束三文でしか売れねぇじゃねぇか」
炭治郎、もとい炭子の就職が決まり、今は荻本屋に向かっている。
「俺、アナタとは口利かないんで……」
『善逸〜、そんなこと言わないで頑張ろうよ〜』
元チアリーディング部(脳内)の元気を分けたるよ。
「女装させたからキレてんのか?何でも言うこと聞くって言っただろうが」
「(女装なんかどうでもいいんじゃボケが……。オメーの面だよ。普通に男前じゃねぇか。ふざけんなよ)」
機嫌直せってことなんやで。
「オイ!なんかあの辺人間がウジャコラ集まってんぞ!」
伊之助の言う通り、街の奥の方に沢山の人が集まっている。
「あー、ありゃ"花魁道中"だな。「ときと屋」の"鯉夏花魁"だ」
ときと屋といえば、さっき炭子が入った所だ。シャリン、シャリンという鈴の音が耳に気持ちいい。
「一番位の高い遊女が客を迎えに行ったんだよ。それにしても派手だぜ。いくらかかってんだ」
「嫁!?もしや嫁ですか!?あの美女が嫁なの!?あんまりだよ!!三人もいるの皆あんな美女すか!!」
「近い!!」と言って善逸をぶん殴る宇髄さん。周りの人見てるから……。
「歩くの遅っ。山の中にいたらすぐ殺されるぜ」
『伊之助、山の中じゃあんな着物着ないからね』
そう言う伊之助を見る女の人が一人。
「ちょいと旦那。この子うちで引き取らせて貰うよ。いいかい?「荻本屋」の遣手……、アタシの目に狂いはないのさ」
「荻本屋さん!そりゃありがたい」
荻本屋はまきをさんか……。
「達者でな、猪子ー」
伊之助は何もわからないまま引き取られて行った。
さてと、といった目で善逸を見る宇髄さん。
善逸だけ余っていた。
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たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます!テスト期間中((←ですが頑張ります! (2019年9月8日 21時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編おめでとうございます!!! 続き楽しみにしてます((o(^∇^)o)) (2019年9月8日 19時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜乃茜 | 作成日時:2019年9月7日 21時