検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:18,653 hit

伍拾参話 参ろう遊郭 ページ16

「いやぁ、こりゃまた……、不細工な子たちだね……」

此処は「ときと屋」。須磨さんが潜入していたお店だ。

「旦那、その子は駄目なのかい?」
「いや、コイツは別の店に決まってるんだわ」

え?そうなん?何も聞いていませんけど。初耳ですわ。ふぁーすといやーですわ。

「ちょっとうちでは……。先日も新しい子入ったばかりだし悪いけど……」
「……。まぁ、一人くらいならいいけど」
「じゃあ一人頼むわ。悪りィな奥さん」

あ、一人決まったね。ていうか、そんなことより私は何処に売り飛ばされるんだ……。

「じゃあ真ん中の子を貰おうかね。素直そうだし」
「一生懸命働きます!」

奥さん、宇髄さんに見惚れてたよ。




__________________

「ほんとにダメだなお前らは。二束三文でしか売れねぇじゃねぇか」

炭治郎、もとい炭子の就職が決まり、今は荻本屋に向かっている。

「俺、アナタとは口利かないんで……」
『善逸〜、そんなこと言わないで頑張ろうよ〜』

元チアリーディング部(脳内)の元気を分けたるよ。

「女装させたからキレてんのか?何でも言うこと聞くって言っただろうが」
「(女装なんかどうでもいいんじゃボケが……。オメーの面だよ。普通に男前じゃねぇか。ふざけんなよ)」

機嫌直せってことなんやで。

「オイ!なんかあの辺人間がウジャコラ集まってんぞ!」

伊之助の言う通り、街の奥の方に沢山の人が集まっている。

「あー、ありゃ"花魁道中"だな。「ときと屋」の"鯉夏花魁"だ」

ときと屋といえば、さっき炭子が入った所だ。シャリン、シャリンという鈴の音が耳に気持ちいい。

「一番位の高い遊女が客を迎えに行ったんだよ。それにしても派手だぜ。いくらかかってんだ」
「嫁!?もしや嫁ですか!?あの美女が嫁なの!?あんまりだよ!!三人もいるの皆あんな美女すか!!」

「近い!!」と言って善逸をぶん殴る宇髄さん。周りの人見てるから……。

「歩くの遅っ。山の中にいたらすぐ殺されるぜ」
『伊之助、山の中じゃあんな着物着ないからね』

そう言う伊之助を見る女の人が一人。

「ちょいと旦那。この子うちで引き取らせて貰うよ。いいかい?「荻本屋」の遣手……、アタシの目に狂いはないのさ」
「荻本屋さん!そりゃありがたい」

荻本屋はまきをさんか……。

「達者でな、猪子ー」

伊之助は何もわからないまま引き取られて行った。

さてと、といった目で善逸を見る宇髄さん。

善逸だけ余っていた。

伍拾肆話 蕨姫→←伍拾弐話 藤の家・後編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 鬼滅
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます!テスト期間中((←ですが頑張ります! (2019年9月8日 21時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編おめでとうございます!!! 続き楽しみにしてます((o(^∇^)o)) (2019年9月8日 19時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜乃茜 | 作成日時:2019年9月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。