正反対の私と君。（孤爪研磨） (ページ9)

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「はーい、どうしたの」

私は孤爪くんに電話をかけていた

『あ、え、っと..ごめん急に。電話大丈夫？』

「うん、大丈夫、今外？」

『うん。そう、家に帰ってる途中、ちょっと声聞きたくて電話しちゃった』

何だか今日は素直に話せる気がする

まだ白い息をはぁと空に向かって吐き出した

「こんな時間までバイト？危ないでしょ…」
少しばかり声のトーンが低い気がする

『うーん、今日は少し忙しくて。ねぇ、明日楽しみ、孤爪くんのバレーしてる姿見るの初めてでワクワクしてる！』

「Aはいつも嬉しそうだね。」

『うん、孤爪くんと一緒だと全部嬉しい』

「な、何言ってんの…」

『本当のことだもん！』

そんな会話をしているとあっという間に家に着いた

鍵を開ける音が聞こえたのか孤爪くんは
じゃあ明日ねと言って電話を切った

『明日、何着て行こう…』

風呂から上がって1時間、着ていく服を選んだ。

ピピピピ
携帯のアラームがうるさく鳴る

『んー…』

重たい体を起こしカーテンを開ける

顔を洗って歯磨きをして朝ごはんにヨーグルトと食パンを1枚食べ

時刻は8:00

服を着替え用意完了！スマホをいじって時間を潰していると

孤爪くんからLINE
着いたよ、と。
私は靴を履いて誰もいない家に『行ってきます』
と呟き家を後にした