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ラッコのショーが終わり
進路に従い順番に魚やサメ、その他哺乳類を見ていく


角名「A」


『ん?』
パシャリ


『?!撮った?』


角名「うん、撮った。」


『一緒がいい...』


角名「いいよ、おいで」


『へへ、嬉しいなぁ』


2人でサメをバックに写真を撮る

私の携帯のフォルダに倫太郎の写真が増えていく。

気づけば15:00をまわっており
お土産コーナーに来ていた


『...どれにしよう..』


どうしても倫太郎になにかあげたくて
頭を悩ませている。

宮治「角名に渡す物考えてるんか?」

いきなり背後から声をかけられ
びっくりして体勢を崩す

『うわっ!』


宮治「お、危ないな、大丈夫か?」

ガシッと腕を掴まれ支えてくれた治くん


『ありがとう!』


宮治「角名やったらこんなん好きそうやない?」


タコのキーホルダーを見せてニヤニヤ笑う治くん
笑い方本当に双子そっくりだなぁ


『確かに!笑 可愛い』


宮治「角名のこと好きなんやろ?」


『!!!な!な!な!』


宮治「顔に書いとるで」


『うそ!!わかりやすい?私』


宮治「おん、気付いてないのツムと角名くらいやろ」


『////言わないでよ』


宮治「わかっとるよ、応援しとるわ」


『あ、ありがとう。このタコ買ってくる』


私はタコのキーホルダーを買い
みんなが集まっている広場に向かう


宮治「ほなら、そろそろ解散しよか。俺とツムはこの後スポーツショップ行くからここでお暇するわ」


宮侑「ほな!学校でな!」

ブンブンと勢いよく手を振る宮ツインズ。


山下「私達はまだ見るけど、Aは?」


『私は帰ろうかな、倫太郎は?』


角名「俺も帰る。A行こうか」


『それじゃ!またね!』


私と倫太郎は駅へ向かう

角名「ねぇ、まだ時間ある?」


『?あるよ、どうしたの?』


角名「ちょっと遠出しない?」


『どこ連れてってくれるの?』


角名「夜景が綺麗な場所があるんだ。」


『超いきたい!』


角名「言うと思った。行こ」

私の手を取り歩き出す倫太郎。

さりげなく繋ぐところとかドキドキしすぎて
心臓もたないよ。


倫太郎が今から連れていってくれる所は
電車で2時間くらいかかるらしい。

少し山奥に入った所に小さな建物がありその屋上で見る夜景が綺麗なんだとか


電車を待っている間も手を繋いだまま
私は倫太郎の手から伝わる体温を感じていた。

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作者名:すみれ | 作成日時:2020年7月1日 1時

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