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電車に乗ると
ずっと立っていたせいか
座った途端眠気が襲ってきて私は眠りについた。
角名「A、起きてもう着くよ」
2時間程倫太郎の肩でしっかり寝てしまった私は
眠たい目を擦り目を開ける。
夕方色に染まっていた空も真っ暗になっていて
電車から降りると空には満天の星
『わぁ!すごい綺麗』
角名「だよね、こっちきて」
建物まで歩くこと10分
建物の階段を上り屋上に着く
角名「横になって見ようよ」
『うん』
横になり空を見る
『すごい....綺麗...』
好きな人と、こんな綺麗な星を2人で見れる事が本当に嬉しい。
角名「綺麗でしょ。俺もよく来るんだ」
『一人で?』
角名「前の彼女とよく来てた」
前の...彼女?ドクドクと心臓が高鳴る
『え』
角名「嘘」
『え』
角名「嘘だよ、やきもち焼いた?」
意地悪そうに笑う倫太郎
『....知らない』
少し拗ねたようにぷいっと倫太郎に背中を向ける
角名「ごめん、ごめん。」
『...』
角名「Aこっち向いて」
『いや...』
角名「A」
ぎゅっと後ろから倫太郎に抱きしめられる。
『!え、倫太郎?』
角名「泊まった時も思ったけど抱き心地いいよね」
『!!///なにいってんの!』
角名「ねぇ、」
『な、なに?』
角名「侑の事どう思ってるの?」
『え、侑くん?どうって、友達?』
角名「好きになってない?」
『それはないよ!だって私好きな人いるし!』
咄嗟に出てしまった言葉にはっと口に手をおさえる
角名「.....だれ?」
『.......///』
耳元で囁く倫太郎の声がさらに私の心拍数を上げる。
角名「ねぇA」
『.....』
お腹に回されている手に私の手を重ねると
角名「自惚れていいの?」
『え....』
その言葉に振り向くと
目の前には倫太郎の顔があり
あまりに近すぎて固まってしまう
角名「A好きだよ。」
『....』
角名「泣かないで」
『私も好き....』
ポロポロと溢れる涙を倫太郎が優しく拭ってくれる。
角名「はは、嬉しい。」
目と目が合う
角名「ねぇ、キスしていい?」
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作者名:すみれ | 作成日時:2020年7月1日 1時