(角名)恋に落ちないわけがない！ (ページ3)

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次の日、いつも通りの時間に学校へ行く。

友達は多い方じゃないが、
よく喋る友達はできた。

『おはよう、梨花』

山下「あ！Aおはよう！ねぇ！見て、月バリに宮ツインズが載ってる！」

『宮ツインズ...』
転校して来てからその名前は耳にタコができる程聞いた。

ファンでもない私ははっきり言って
違いがよくわからない。

みてみてと見せてくる月バリに目を向ける

『バレー上手なんだね。』

山下「A毎回そればっかり！笑」

まぁ上手だから特集されるわけだし、
バレーに興味もない私からしたら
それ以外の言葉も見つからない。

ペラペラと適当にページをめくっていると、
ふとある人物に目が止まった。

『この人....』

山下「あぁ、角名くんね。角名くんもほんとバレー上手なんだよ。185cm程の身長でMBしててセンスの塊かってほど上手なんだよ。」

185cm程って....
無知な私からしたら
その身長は高いと思うし、
バレーはそれ以上に高い人がそのMB？てポジションをするのかと考えると

角名くんは本当に凄い人なんだと実感した。

角名くんが同い年だと言うのもその時に知った。

午前の授業をボーッと聞き流し
お昼ご飯の時間になった。

『ねぇ梨花、私今日食堂で食べたい。』

実は稲荷崎にきて食堂に行ったことは一度もない。

たまたまお弁当を作るのがめんどくさくてサボっただけ。

山下「お、いいね！私も購買やめて、今日は学食にしよ！」

2人並んで階段を降り食堂に向かう。

途中、人だかりが出来ているのを見て足を止める

「わー、バレー部だ」

『うわぁ、凄い人気だね。』

稲荷崎の女の子全員いるのでは？と思うほどの
集団を見て、改めてバレー部って人気なんだと実感した。

通り過ぎようと目線を前に戻そうとした瞬間ふと集団の中にいた角名くんと目が合った。

ん、目が合った？

再度集団を見るとまた目が合った。

なんか変な気持ちになりふいっとそっぽを向き
食堂に向かう足を早めた。

食堂のご飯はすごく美味しくて、
稲荷崎にきて1番感動した瞬間だった。